2011年11月22日火曜日

「一生を懸けて聴いてもいい」: Live4Ever

Live4Everでのサイモン・ムーアのレビューは 私見ですがベストの1つです。 :

彼女は語り部である。 いままでもずっとそうであったように … このすごい曲たちはジャンルを飛び越えるものだが、 ケイト・ブッシュは自分が築いた玉座に安穏と座っているような人ではなく 常に新しいサウンドを求めている … 主役のピアノはジャジーになり、サスティンが効いた感じ。 饒舌でシルキーな声は 過ぎし日の襲いかかるような激しさを失いましたが、 その声を前面に押し出したミックスで安定感と活力を感じさせ … 音楽をその根源にまで削ぎ落として聞かせる。 … これが詩的に過ぎると聞こえるのであれば、この音楽の本質が少しは分かっているという ことだ。 暗い田舎の夜に向けたようなメロウなバッキングは、すぐにあなたの 心を捉えるようなものではないかもしれないが、 だんだん忍び寄って耳の中で育ち、だんだんあなたをとりこにしてゆくだろう。 どの曲もだんだん大きな存在になっていって、最後にはアルバム全体を 愛せざるを得なくなる。 … 聞くたびに新しい層が見えてきて、それがまたいままで知らなかった ストーリーを見せてくれる。 これは一生をかけて聴き続ける価値のあるアルバムだ。 とにかく聴き始めていただきたい。

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