2011年11月24日木曜日

「すごい作品だが、なんとなく平板」: ミュージック・ディスカバリー

ミュージック・ディスカバリーのイーリ・クレマンはBマイナス:

多年のキャリアを重ねてきた英国のポップ界の至宝が作り上げたアルバムです。 それよりもすごいのは、 彼女がこの歳になって出す作品にとって必ずしも適したとは言えない 音楽シーンの中で依然として重要な存在で在り続けているということでもなく、 このアーティストがポップアルバムとはどういうものか、という定義自体に またしても踏み込んで挑戦していることです。 雪のための50の言葉は このジャンルでたくさん生み出されるクズのような音楽とは違って、 美しく心を打つ内省的な作品で、 アーティストは年をとってもその仕事は輝きを保ち続けることができるんだと 思い知らせてくれます。 雪のための50の言葉は確かに注目すべき作品です。 これにはブッシュが手塩にかけた7曲のミステリアスな作品が含まれています。 澄み切った美しさで流れる曲は、降る雪のようにうっとりとしてしまいます。 アルバム中どこにもはっきりとした盛り上がりはありませんが … どの曲もお手本のような作りですが、 雪のための50の言葉はあまり動きを見せません。 美しいコードとゴージャスな歌を聞くのはもちろん素晴らしいのですが、 全体としてはなんとなく平板な印象で、 … 充実した作品なので、気軽な批判は許さないという感じですが、 あるレベルにとどまっていてそれ以上のところには行きません。 ブッシュは美しい作品を作るということでは 驚異的な才能を見せていますが、 あまりにもゆっくりしたペースが邪魔をしています。 この点は確かにひどい失敗ではありますが、 それでもケイト・ブッシュがまだ聴きこみたくなるようなアルバムを 作れるということがわかります。 …」

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