2013年4月28日日曜日

「ブルーのシンフォニー: ケイト・ブッシュとその遺産」マルタ・オリホーク・サミトフスカ

ケイトは若い音楽ファンには知られていないという人もいます。 「ブリテンズ・ゴット・タレント」や「ザ・ボイス」などの いまテレビでやっているタレント発掘番組で ケイトのカバーがどうしても登場してくる状況を考えると、 それは全く正しくありません。 さらに正確には、ホームグラウンドのエディター陣が気づいている通り、 新人ミュージシャンの多くが、女性だけでなく男性も、 ケイトからの影響やインスピレーションがあったと 語っているということがあります。 あまりに多いので、ホームグラウンド誌ではそれを時代順に並べてみたほどです。 新人女性アーティストを分類してみたい不勉強な音楽評論家や、 新人アーティストを積極的に宣伝しようとしている人達などは、 簡単に「ケイト・ブッシュの再来」などと言ってしまいます。 ちょうどケイト自身がジョニ・ミッチェルやローラ・ニーロに 比較されたように。

マルタが書いたこの新刊の本は読みやすく、 丁寧にたくさんの最近のミュージシャンたちに 実際にどのような影響を受けているか、 直接に曲作りの面で影響があったのか、間接的に自分で何か作品を 作る動機になったとかキャリアの中での変化につながっているか、 などを問いかけています。

マルタさん: 「「新時代のケイト・ブッシュ」と呼ばれて 喜んでいる人も喜んでいない人もいるし、 ケイトとよく比較されていても、ほとんど影響を受けていない人も ケイトの作品をあまり知らないという人もいます … また、ケイトに強く影響されていてもぜんぜん違う音を 作る人もいるし、ケイトの作品を好きでも影響を受けていない人もいます。

この本は大きく3つのセクションでできていて、その合間には インタビューを受けた人たちが好きなケイトの曲について語っている 記事が出ています。 最初の較べることの芸術では、 マルタは較べることそのものの意味について述べ、 インタビューを受ける人にそれぞれのストーリーを 語るよう促しています。 ヘザー・ノヴァは、ケイトはパティ・スミス、ジョニ・ミッチェルと 並んで、女性アーティストに影響を与えた3人の1人だと言っています。 エミリ・ベザールはケイトやジョニと較べられる シンガーはアレサ・フランクリンだけだと語っています。 ケイト自身はデビッド・ボウイ、エルトン・ジョン、ジェネシス、チューブス などからの影響を受けたと言っていましたが、 今の世代の女性アーティストにとってケイトはインスピレーションの 元になるアーティストです。 ポリー・スキャッターグッドはレナード・コーエンの名前を出していました。

2番目のセクション、アート・ポップでは、 マルタはミュージシャンたちとともに、 ケイトの作品の本質を、 声、歌詞、制作、イメージ、パフォーマンスなどから 分析しています。 多くの人が個性を感じるのはやはりケイトの声ですが、 感情と情熱を表現する楽器として働き、 その個性と高いキーは世間一般のソウルやR&Bのスタイルとは一線を画す ものです。 シャラ・ウォーデンが言っているように、 それは他のミュージシャンにとって、 機械のような音楽表現ではなく 声をさまざまな形で使ってみようと思う インスピレーションになりました。 テラミ・ハーシュが指摘しているのは、 ケイトの曲における物語性と、キャシーからベトコンの戦士に至る さまざまな題材が、 ケイト自身のものになって表現されていることです。 アンヤ・ガバレクはケイトの作品の完璧さで、 アルバム1枚ごとに何らかの目的が込められているということです。

3つめのセクションはケイトカバーの芸術で、 パワーメタルからダンス、フォーク、ドラッグアクトに至るまでの カバーを取り上げています。 アーティストたちが自分のやったカバーバージョンや他人の作品について 語っていますが、いままで聞いたこともないカバー作品も 見つかるでしょう。例えば、 サラ・デイリーのバブーシュカ、エルヴァ―・パルスドッティアの 愛のかたち、 ノーベンバーのクラウドバスティング、 ペーパー・クロウズやシャルロット・マーティン、 メアリー・インヴィ―のディス・ウーマンズ・ワークまで。 マルタはジェミマ・プライスとともに、 ケイトのカバー作品のアルバムや ハウンズ・オブ・ラブのトリビュートバンドの演奏、 ニキ、ロミンのキャバレー芸など、 ケイトの曲をカバーするという難しい道をたどった人たち について語り合っています。

本の最後は、雪のための50の言葉へのリアクション、 アーティストたちがいつかケイトに投げかけてみたい質問集 で締めくくっています。 すばらしい本で、ケイトのアートの本質や、 それがクリエイティブな人たちにさまざまな形で 受け止められている様子を良く見ることができるので、 お勧めです。 またこの本は、いままであまり聞いたことがないような 興味深いミュージシャンたちを紹介する本としても 役立ちます。 いますぐ手に取られることをおすすめします。

詳しい情報はこちらで。 本の購入はこちらで出来ます。

2013年4月10日水曜日

ケイトが女王陛下からCBE勲章を受章! 家族、友人、音楽仲間、そして私たちファンにも 捧げられました。

Kate receives her CBE from the QueenKate receives her CBE from the Queen

ケイトさん、今日は本当におめでとうございます! ウィンザー城での授与式で、女王陛下からCBE勲章を授けられました。

ケイトは授与式のあとの記者会見はしませんでしたが、 簡単なコメントを出しています:

「この栄誉をいただいたのはとても嬉しいことで、 家族や友だち、仲間のミュージシャンたち、そしていろいろな関わりのあった人たち みなさんと分かち合いたいと思います。 これで、クリスマスツリーのてっぺんに飾れる素敵なものができました。」

オフィシャルサイトにもコメントを発表しています:

「上のコメントの『みなさん』にはもちろんファンの方々も含んでいます。 いつも暖かい応援とご支援をありがとうございます。 今でも聴いていただける方がいらっしゃるのは本当にありがたいことです。 私の作品が単なる創作活動に終わらず、成功につながったのは、 皆さんのおかげです。
最高のファンの方々に感謝します。
ケイト x

PS 「ファン」という言葉は好きではないのですが、 他にどう言っていいか分からないので。」

ケイトさんには、すばらしい今日の日を楽しんでいただきたいと 思います。 多年にわたり世界にあなたが注いできたすばらしい才能、喜び、インスピレーション、 スリルといったものを考えると、十分に受賞する値打ちがあると思います。 万歳!

Peter, Krys, Dave and Sean x

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Investitures at Windsor Castle