2022年10月30日日曜日

ポッドキャスト新作:ジョン・カーダー・ブッシュのインタビュー ― パート2

これもまた特別なケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストです。ケイトのお兄さんのジョン・カーダー・ブッシュとのショーンの会話の後半では、ケイトのキャリア、1979年のツアー、有名なビデオセットとアルバム/シングルカバー写真、彼が出版した詩集や小説、写真集、ヴィヴィアン・チャンドラーとのコラボレーションについて話します。また日本武道の弓道への関与、21世紀のサラティカム・ポエツの再結成、ビフォー・ザ・ドーンでの「ジグ・オブ・ライフ」ナレーションへ再演などについても話してくれました。

ジェレミー・カートランド、ジョン・カーダー・ブッシュ、トニー・ブザン-サラティカム・ポエツ

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunesやSpotify、その他のポッドキャストアプリ、 たとえばStitcherやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

[ここでお知らせですが、www.katebushnews.comでやっていることを気に入っていただいていたら、ランニングコストをサポートするために、ほんの少しでも良いのでHTTPS://KO-FI.COM/KATEBUSHNEWSにアクセスしてください]

2022年10月27日木曜日

独占! 新しいケイトのバイオ本の未公開部分

神秘の丘 - ケイト・ブッシュの50のビジョンの本のプレゼントキャンペーンに参加いただいたみなさん、ありがとうございます。何百ものエントリーがあって、当選者にはご連絡しました。この本にご関心をお寄せいただきありがとうございました(こちらの熱狂的なレビューをご覧ください)。著者のトム・ドイルは、この本から未発表の章(または「ビジョン」)を特別に共有してくれました。この章は、こちらからダウンロード(PDF形式)するか、以下で全文を読むことができます。この本は本日発行され、すでにMOJO誌(4/5)、レコード・コレクター(4/5)、アンカット誌(9/10)などに熱いレビューが出ています。トムさんより:

皆さん、

私が書いたケイトの本が本日発売になります。私にとっては愛を確認できた仕事で、書くにはかなりの苦労もありました。この本を書いている間ほど笑ったり涙したりしたことはないほどです。ぜひお楽しみください。

結局は裁断室にすてられてしまった「失われた」章が1つあります。ケイト・ブッシュ・ニュースで特別に、それを紹介します。

それでは

トムより

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祝福のイベント

ケイト・ブッシュ・トリビュート・ショー、2016~17年

1980年代、次世代を担うミュージシャンにとって、ケイト・ブッシュの1986年のヒット曲集『ケイト・ブッシュ・ストーリー』が、彼女の歌の世界への入り口でした。スコットランドの歌手エマ・ポロックは、グラスゴーのインディーロックバンド、デルガドスのシンガーであり、ソロでも活動していますが、ブッシュのシングル・コレクションがリリースされたときには15歳でした。彼女には強烈な印象を与えたのです。

            「母が70年代後半のケイト・ブッシュの音楽を紹介してくれたのが始まりでした」ということです。「嵐が丘」が大好きでした。クリスマスに自分のお金で『ケイト・ブッシュ・ストーリー』を購入し、このアルバムに完全に恋に落ちてしまったのです。

「子供にとって、コンピレーションは素晴らしいものです。なぜなら、アクセスポイントになるし、アルバムだとアーティストが選んだ曲をがんばって理解しないといけないし、子供にとっては少し難しいこともあります。コンピレーションは、ファンだと思うけどちょっと確認が必要というような人にとってのスイートスポットになっていると思います」と述べています。

同様に、サンダーランドでは、後にアート・ロックバンドのフィールド・ミュージックとしてボーカルとマルチ楽器プレイヤーの才能を持ちよって組むことになる、子供のころのピーターとデビッドのブルイス兄弟が、ケイト・ブッシュの歌に自宅で囲まれていました。

デビッドさんの言葉です。「私はまだ6歳か7歳でした。しかし、物心ついたときにはすでにケイト・ブッシュy・ストーリーの曲を全部知っていました。「愛のかたち」のA面の曲も全部知っていたと思います。でも、8歳を過ぎるまでは、B面は理解できないと思いますね()」

「大きくなるころには、ケイト・ブッシュは家庭での音楽環境の一部でした」と4歳年上のお兄さんのピーターは言います。「ケイトのレコードがいつもどこかにありました。音楽とは何かという私の考えの元になっています。様々なものを総合して自分の音楽を作るという発想です」

2016年、エマ・ポロックはアバディーンで開催されたトゥルー・ノース音楽祭の主催者から、ゲスト・シンガーが揃ってジョニ・ミッチェルの音楽の世界を探るステージを開催するというアイデアを持ちかけられました。「ジョニ・ミッチェルも大好きですが、本当はケイト・ブッシュをやりたいと思いました」と彼女は言います。「ですので、そう言ってみました。すると『それはいいね』という反応でした」

2022年10月20日木曜日

新しいケイトのバイオグラフィーをプレゼント。良い本です

みなさんもあの巨大なホームグラウンド・アンソロジーの本が大好きで、欠かせないジョン・カーダー・ブッシュのケイト:インサイド・ザ・レインボウでうっとりとしてしまうことでしょう。しかし、ケイトの伝統的なスタイルの伝記がもう1冊出るようだと聞いても、長年のファンはそれほど騒がないかもしれません。私の本棚を見ても、本の形でケイトのキャリアを物語ることを目指したものは本当にたくさんあったことが確認できます。その中には成功したものもあれば、そうでないものもあります。グレーム・トムソンの『アンダー・ジ・アイビー』は2度改訂されていますが、これまでの中で最高のものでしょう。そのため、この夏、イギリスの音楽ジャーナリストであるトム・ドイルの新刊書が「神秘の丘 - ケイト・ブッシュの50のビジョン」というタイトルで表れ、「モザイクの伝記」の形をとると聞いたとき、今年のケイトの驚異的なグローバルヒットシングルに乗って金儲けしようという狙いの、つまらないつぎはぎだと思いましたが、ありがたいことに、そうではありませんでした。

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10月27日に出版されたこの本はそうではなく、ケイトのキャリアについて書かれた本の中で最も優れたものの1つです。驚くほど新鮮で、新しい詳細と洞察に満ちていて、完璧な聖人伝に傾くことなく、主題に対して明らかな敬意と真剣な賞賛を持って真摯に作られています。グレーム・トムソンの称賛された伝記と同じく、ドイルが「分かっている」という感覚を持てますし、長年にわたるケイトの作品についていくつもの厳選された側面に光を当てることがうまくできています。2005年に、ドイルはMOJO誌のライターとして、ケイトと自宅で1日を過ごし、『エアリアル』アルバムでの復帰のプロモーションのために行った最初の、そして最も詳細なインタビューを行うという非常に特別な機会を与えられました。彼がこの魅力的な出会いの中での未発表の内容を使って、本の骨格を作っていることは不思議ではありません。

50の章または「ビジョン」の形をとり、伝統的な年代順の伝記アプローチは(賢明にも)残っていますが、本の宣伝で強調されている「多面的」な側面では、「ゲストの証言」の章を加えています。その中には、デイヴィッド・ギルモア、作家イアン・ランキン、写真家のグイド・ハラリのような人たちの寄稿や、インタビューやテレビ出演の書き写し、魅力的で新鮮なインタビュー素材なども含まれ、ケイトのお兄さんのジョン・カーダー・ブッシュが、キャシーの本に含めることになる若いケイトの忘れられないラッカム風の写真について説明します 。1970年代のデモの録音についてのギルモアの新鮮な説明は、魅力的なものです。ビデオディレクターのポール・ヘンリーとジュリアン・ドイルは、(1日で撮影した)「ドリーミング」、「10ポンド紙幣が1枚」、そして象徴的な「クラウドバスティング」の制作について語っています。さらに、ユタ・セインツとの、1992年のダンスヒット「サムシング・グッド」について掘り下げる予想外の記事もあります。ドイルが「ビジョン」の形でケイトの芸術的なピークに1章まるごとを捧げているのは、非常に嬉しかったです。ピンを引き抜け、アンダー・ザ・アイビー、モーメンツ・オブ・プレジャー、コーラル・ルーム、そして映像になった羊の夢などが、ここで特別なスポットライトを与えられています。

ドイルは、本の主題であるケイト・ブッシュについて、会った時の感想として「鋭く、穏やかにコントロールし、驚くほど自分に厳しく、自分を取り囲む崇拝の殻をすぐに破ってしまう人」と書いています。序章で本の内容について次のように述べています:「…ケイト・ブッシュの多面的な肖像となるように、50の異なる角度から光を当てます。想像の世界に住んでいた女の子、望んでいなかったような形での名声、望まない外部の力に対処しなければならなかった時代、その闘いを経て得た成功、そしてこの時代で最も野心的で特徴的で際立ったアーティストとなりました」大変お薦めです。

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COMPETITON TIME! The lovely people at Bonnier / Nine Eight Books have given us a copy of Running Up That Hill – 50 Visions of Kate Bush to give away! To be in with a chance, just answer the following question:

Who introduced Kate’s only ever TV performance of Under The Ivy in April 1986?

Please send your answer to 50visions@katebushnews.com ? if you are successful we will then be in touch by email to get your details for getting the book to you. The competition runs till the end of Wednesday October 26th at which point the random draw will be made. Good luck!

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2022年10月17日月曜日

ロビー・コルトレーンへのケイトの追悼

ケイトは、金曜日に72歳で亡くなった彼女の友人で素晴らしい俳優のロビー・コルトレーンを追悼するメッセージを発表しました。ロビーの声(「You must wake up!」)は、「魔女」でケイトを目覚めさせようとしてかける声の中に聴き取ることができます。2011年には、ディーパー・アンダースタンディングの公式ミュージックビデオに主演しています。また、コミック・ストリップ・プレゼンツの映画『G.L.C.』では、ケイトの曲「ケン」の主人公の俳優を演じました。もちろん、世界中の何億人の人々にとっては、彼はハリー・ポッターの映画で愛すべき巨大なハグリッドとして知られており、BAFTAを受賞した英国のテレビシリーズ、クラッカーにも出演していました。ケイトの公式サイトでのメッセージより:

ロビーさん

ロビーさんのことを聞いてとても動揺しました。
何年か前に作ったビデオで主演をしてくれたことに本当に感謝しています。彼が仕事をしているのを見たり、深い知性や素朴なウィットに触れていると、信じられないほどエキサイティングでした。とても楽しい人でした。本当に寂しくなります。
私は彼のあふれる才能と精神の寛大さをとても尊敬していました。私達は大きな宝物を1つ失いました…
ケイトより