2011年11月22日火曜日

「わずかな問題があるが驚異的な作品」: サウンドスパイク

サウンドスパイクのジェームズ・マディソンさんはケイトの声がお気に入りです:

ブッシュは依然として非現実のファーを身にまとった個性的な才能だ。 … 彼女は、自分自身について語らないことによって自分のことを語っているかのようです。 若い頃のつんざくようなハイトーンのピークは、スモーキーな中域の響きに置き換わり、 落ち着かないアバンギャルドな感じがなくなって魅力を増しました。 今の世界であまた見られる精神的な後継者への先輩としての立場を確認しようと しているかのようである。 … 楽曲的にはブッシュ自身の伴奏は飾り気がなく美しいもので、 ちょっとジャズピアノ風。 ときにミュートギターやブラシのシンバル、優美なストリングが入り、 ゴージャス。 冬の曲集の前半は、まさにそのテーマのように進む。 静寂のなかで降る雪のように、すべての魔法が 眼の前で展開される。 曲は時間をかけてゆっくりとその世界をつくってゆく。 … しかし、完璧なのはそこまで。エルトン・ジョンがとつぜん 「ウィーラー街で雪に閉じ込められて」で現れるのは、 唐突である。 … 幸いにも、最後の曲は控えめな「天使にかこまれて」で、これはまた最初の良い状態に もどしてくれる。 とり憑かれたような白いちりの舞う墓地で、 ブッシュひとりが、その声とピアノで歌いかける。…」

0 件のコメント: