2011年11月19日土曜日

「氷のような雄大さで少し損なわれた雪に閉じ込められた恋人達」: アーツ・デスク

アーツ・デスクのマーク・カイデルの言葉を尽くした賛辞:

ケイト・ブッシュはずっと、純粋な天才とマンネリズム的過剰との間の危ういコースを進んできました。 雪と氷のソフトで結晶のような出会いの賛歌である彼女の最新のアルバムも、その例外ではありません。 人を感動させる以上に幻惑させるような音楽をつくるとき、 セルフパロディーとクリシェに陥ってしまいそうな瞬間があります。 ユニークな英国のアーティストであり、メインストリームを外れたところに 創造性の源を持ちながら、マージナルであったり一般的な人気から外れたりしない ところにいます。 とても英国的であり、より正確にはイングリッシュであるのですが、 この国の文化の流れと響きあい、 ロマンティックな流れと合わせてエキセントリックな面を探訪し、 豊かな詩的イメージと、ときに洗練されすぎたセンシュアリティを醸し出します。 このアルバムはゆっくりと主張し、微妙なところが何回も聞くうちにだんだんと 良く聞こえてきます。 … ケイト・ブッシュについて驚くべきでない唯一のことは、 予想もしないようなインスピレーションがあふれ出てくることです … このアルバムの欠点を挙げるなら、ブッシュのほとんど完璧な 高みをたどるパフォーマンスと、 ファンキーな情熱ではなく冷たく精神的な優美さで特徴付けられる リビドーによるものでしょう。

0 件のコメント: