2018年8月31日金曜日

BBCラジオ4でケイトがリンゼイ・ケンプを語る

Last Word

ケイトへの新しい電話インタビューの中で、盟友のリンゼイ・ケンプの思い出を 語っている部分が、BBCラジオ4で本日、ラスト・ワードという亡くなった人を取り上げる 番組で放送されました。
こちらで その内容を聴くことができます。

2018年8月28日火曜日

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャスト: ブッシュ・テレグラフのお披露目回

今回は(ええ、ちょっと間が開きましたが)、 ショーンがファンのおしゃべりのシリーズの初回の紹介をします。 40年来の友だちのポール・トーマスダレル・バビジが、 ケイトの音楽とその影響について語ります。 「ブッシュ・テレグラフ」と呼ぶこれらの回では、ケイトに関するいろいろなトピックを 扱います。シングル盤とアルバム、ファンクラブの会報やイベント、 テレビ出演、生家訪問などなど。 この回では、ポールとダレルの2人が1978年にケイトに初めて出会った頃の思い出や ビフォー・ザ・ドーンのコンサートでの体験について話します。 予告編では、いままでに聞いたこともないレアなテスト盤や、ポールの誕生日に ケイトに話しかけられたり歌ってもらったりしたことについて話す予定だと 言っています。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストの購読はiTunesやその他のポッドキャストアプリでお楽しみいただけます。例えば、StitcherTunein、下のサウンドクラウドなど。

Paul and Darrell

2018年8月25日土曜日

リンゼイ・ケンプ(1938-2018) 追悼

Lindsay Kemp 1938-2018

自分の身体で表現できること – そして身体が目覚めると心も覚醒するということを教えてもらいました。 レッスンでは感情を揺さぶられるような状況に追い込まれるのですが、中にはとても重いこともあります。 例えば、こんなことを言います。 「海でおぼれかけている船乗りだと思ってください。 周りには波が打ち寄せています。」そうするとみな叫び声を上げます。 小さな炎に変身させられるときもありました。 (ケイト・ブッシュ, 1978)

本日は、ダンサー、俳優、指導者、マイムアーティスト、振付師として著名なリンゼイ・ケンプ が亡くなるという悲しいニュースがありました。 80才で、イタリアのリヴォルノの自宅で、公演の準備は自叙伝の執筆を行っていたということです。

ケイトが自作のレッド・シューズのアルバムを2011にアナログリマスターで再発した際、 わざわざ指示して追加のクレジットをアルバムに追加しています: 「スペシャルサンクス リンゼイ・ケンプさん 最高のオリジナリティ、そしてインスピレーションの泉」 さらには、グイド・ハラリが撮影したライン・クロス・カーブのフィルムのセットでの 衣装を着て、ダンスの悦びに包まれて笑いながら足元の燃える骨の中踊る リンゼイの写真も添えられています。 ケイト・ブッシュファンにとっては、リンゼイはケイトの初期のキャリアの中で、 デイブ・ギルモアやイースト・ウィッカム・ファーム、KTブッシュバンドなどと並んで 大事な位置づけです。 彼のレッスンを受けたことによって、音楽の表現が体の動きやダンスに広がり、 ケイトのキャリア自体を大きく変えたからです。

リンゼイ・絹布は1938年3月3日生まれで、サウスシールズの貧しい片親の家で 育ちました。 労働者の集まるようなクラブでのパフォーマンスを通じて変貌し、 影響力を持ったアバンギャルドの創作者としてヨーロッパじゅうに名前を 知られるようになりました。 画家のデヴィッド・ホックニーに師事し、ロンドンでサドラーズウェルズで バレエに初めて連れて行ってもらっています。 ヒルデ・ホルガ―にダンスを、マイムはマルセル・マルソーに習い、 1960年代には自らのダンスカンパニーを創設しています。 デヴィッド・ボウイとは1966にボウイがロンドンのクラスに参加したのがきっかけで 知り合っています。

Lindsay Kemp and David Bowie

「彼が楽屋に入ってきたときには、大天使ガブリエルが立っているかと思いました。 もう一目ぼれでしたね。」と語っています。 ボウイは彼に師事し、恋愛関係になり、「ピエロ・イン・ターコイス」でケンプの 舞台に立つことになって、そこからジギー・スターダストの演出の着想を得たと 言われています。 「カメレオンのようにいろいろな顔を持っていて、素晴らしい才能で、インスピレーションに あふれていますが、私が教えた部分も多いですよ。」とケンプは語っています。 恋愛関係は長く続きませんでしたが、その後もリンゼイは ボウイの1972年のジギー・スターダストのステージに振り付けとダンスで参加しています。

ケイトが学校を辞めたときには、ダンスをやる考えが固まっていましたが、 資格がないためにフルタイムのバレエのコースには入れませんでした。 良く知られているように、リンゼイの「フラワーズ」の公演を観たことによって、 ケイトは1976年にコベントガーデンのダンスセンターでの彼のクラスに 参加することを決心することになりました。 リンゼイ自身のウェブサイトではこの記念すべき舞台について こう書いています。 「ケンプはジェネのアワ・レディー・イン・フラワーズを自由な発想で 解釈し、犯罪者や売春婦、天使、牢獄やエロスの世界に住む主役の性的倒錯者ディヴァインを演じ、 ジェネの言葉による暴力や詩の世界を音楽とジェスチャー、静けさで 表現したのです。 破壊への夢のような旅、そして誘惑、ショック、笑い、詩的世界、感情。」

もちろんケイトはそのようなものを見たのは初めてだったので、 涙にくれました。 「初めて観たときには、まったく新しい世界が目の前に現れたような 気がしました。 それまでに見たこともない舞台で、まったく口を閉じたままなんです!」 その後ケイトは、同門のシンガーであるザイン・グリフがリンゼイに 捧げた1982年の曲「フラワーズ」でバックボーカルを担当しています。

Lindsay Kemp in 'Flowers'

「フラワーズでのリンゼイ・ケンプ

最近のインタビューで、リンゼイは10代のケイト・ブッシュがレッスンに現れた ときのことを親しみをこめてユーモラスに語っています。

LIndsay Livorno 2018

リヴォルノの自宅で自伝を執筆するリンゼイ 2018年8月

ケイトはバレエタイツをはいて髪の毛をきっちりまとめて ちゃんとした格好をしていて、その道の人というか真剣な生徒に見えましたけど、 ひどく臆病でした。 当然、教室のいちばん後ろに座ってましたので、なんとかして前のほうに さそいださないといけませんでした。 本当にめちゃくちゃシャイで人見知りな感じで、まずやらないといけなかったのは そんな自分の殻から出る勇気を授けることでした。 そして、すごいのは、ひとたび踊りだすと驚くほどワイルドになるってことです。

ケイトはデビューアルバムの天使と小悪魔の最初の曲にリンゼイに捧げた曲を 選びましたが、これにはリンゼイもびっくりして喜んだようです。 「天使と小悪魔の歌詞には、ケイトが彼のパフォーマンスを見て受けた 圧倒的な印象が書かれています。」

Moving liquid, yes, you are just as water
You flow around all that comes in your way
Don’t think it over, it always takes you over
And sets your spirit dancing

How I’m moved, how you move me
With your beauty’s potency
You give me life, please don’t let me go…
you crush the lily in my soul

その後ケイトは1993年のフィルム、ライン・クロス・カーブで リンゼイをミステリアスなガイドの役で起用しました。 グイド・ハラリが最近出版した豪華本ケイト・インサイドには リンゼイとケイトが共演している写真がたくさん出ていて、 このプロジェクトの写真が多くみられるようになりました。 この記事の最後にもそういう写真が出ています。 リンゼイはこの写真集の巻頭辞を書いていますが、 グイドとともに豪華版にサイン もしています。 最近では今年の6月にはケイトがマンチェスターでのリンゼイの公演へのお祝いに 花を贈呈したこともありました。 白塗りの顔がとても表情豊かで楽しそうです。

今日、ケイトは彼への献辞を発表しました:

リンゼイさんに捧ぐ

本当の意味でオリジナルで偉大な舞台芸術家を失ってしまいました。

彼ののことをマイムアーティストと呼ぶのは、モーツァルトをピアニストと 呼ぶようなものです。 勇気があり、おかしみもあって、何よりも圧倒的なインスピレーションを持った 人でした。 リンゼイさんのような人はほかにはいません。 彼のところで学び、共演し、同じ時間を過ごすことができたのは 信じられないほどラッキーなことでした。 本当に大好きですし、これからは寂しくなると思います。 リンゼイさん、ありがとうございました。

リンゼイさん RIP。かけがえのない人でした。ご家族と近親の方々に哀悼の意をささげます。 – ショーン、ピーター、クリス、デイブ x

Kate Bush and Lindsay Kemp 1993

Kate Bush and Lindsay Kemp 1993

Kate Bush and Lindsay Kemp 1993

Kate Bush and Lindsay Kemp 1993

Kate Bush and Lindsay Kemp 1993

リンゼイ・ケンプの作品については本人のオフィシャルサイトをご覧ください。

2018年8月23日木曜日

ビッグボーイが神秘の丘の歌詞の好きなところを分析

アウトキャストのビッグ・ボーイは、音楽界の中でも 長い間にわたってケイトのファンであることを公言していますが、 2014年にはケイトについてのBBCのドキュメンタリー番組に出演していますし、 2017年5月のツイートでは ケイトと食事に行ったことを書いて、ビフォア ザ ドーン~夜明け前のCDへの サインを自慢しています。 新しいピッチフォークのビデオでも、ケイトについて熱心に語っていて、 神秘の丘がどうしてそんなに好きなのか、語っています。

Kate signs Big Boi's CD

2018年8月16日木曜日