2025年9月20日土曜日

愛のかたち40周年:20日目

愛のかたち40周年:20日目

愛のかたちの40周年を記念するために、9月は毎日1つずつタイムカプセルを作ります。この偉大な作品に関連した人、出来事、モノを、1985年から現在までいろいろ集めます。

“I'm speeding past trees, leaving little lines in the ice, cutting out little lines in the ice...splitting, splitting sound, silver heels spitting, spitting snow...”

愛のかたち –今日の人

ジョン・シーハン
ジョン・シーハン

ケイトのアルバムで演奏しているアイルランドのミュージシャンを選ぶということになると、ケイト自身が最高の選択をしているのですが、偉大なジョン・シーハン以上に適切な人はいないでしょう。アルバム「愛のかたち」では、ジョンは「羊の夢」でホイッスル、「ジグ・オブ・ライフ」でフィドルとホイッスルを演奏しています。1989年にはケイトの壮大な曲「センシュアル・ワールド」でも演奏しています。

私をハグして、「とっても情熱的な演奏でした」と言ってくれました。ジョン・シーハン

1939年5月19日にダブリンで生まれたジョン・シーハンは、12歳のときに音楽に興味を持つようになりました。ティンホイッスルとフィドルの演奏を学びました。両親から熱心なサポートを受け、励まされた彼は、ダブリン市立音楽学校に通い、そこで5年以上クラシックバイオリンを学びました。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストのエピソードからの短い抜粋です(お見逃しなく)ここでは私がミュージシャンのSJ・マカードルと一緒に、ケイトがアイルランド音楽から受けたインスピレーションを探求しています。ジョン・シーハンについても軽く触れていて、ケイトとの仕事について話す短いクリップを聞くことができます:

ケイトは1984年のケイト・ブッシュ・クラブのニュースレターでウィンドミル・レーン・スタジオでのジョンとの仕事についてこう書いています。「ビルは私たちを、フィドル奏者でダブリン出身の多才なミュージシャンであるジョン・シーハンに紹介してくれました。サンタクロースのような人でした。彼はビルが書いた曲を弾いてくれました。とても感動的で、心をこめて弾いてくれたので、涙が出てきて恥ずかしくなってしまいました。素晴らしい経験でした。お薦めの曲です。

「私たちが手がけたトラックの1つ(ジグ・オブ・ライフ)は、ギリシャの魅惑的な儀式についてパディが発見してテープに収めたものに触発されたものです。ビル、リアム、ジョン、ドナルにテープを聴いてもらい、アイルランドのミュージシャンたちがノンストップシフトで、アイルランド音楽の魔法を曲の上に重ね、私たちはコントロールルームで踊り続けました。この曲はジョン・シーハンを軸にできたと言えます。ビルが指揮し、私はピアノでコードを弾き、ドナルはボドラン(アイルランドの小さなドラム)を演奏しました。すぐに曲がいい感じになってきて、そこにジョンがフィドルをオーバーダブしました。その後、ドナルがドラムとブズーキをオーバーダビングし、ジョンがホイッスルを、リアムがパイプを演奏し、曲の最後ではビルが書いたジグで一緒にジャムしました

ジョン・シーハン(右端)と伝説的なアイルランドのグループ、ダブリナーズ
ジョン・シーハン(右端)と伝説的なアイルランドのグループ、ダブリン市民

ジョンは1960年代初頭にダブリナーズと出会うまで、国中のいくつかのバンドで演奏していました。ジョンはダブリナーズの中で唯一正式な音楽教育を受けたメンバーで、50年以上このバンドで演奏しました。ジョンは、美しい作品「マリノ・ワルツ」でアイルランドでの大ヒットがあり、アイルランドのチャートで4位を獲得しています。メアリー・ブラック、ローナン・キーティング、テレンス・トレント・ダービー、U2との共演もあります。

2020年にインデペンデント紙のインタビューでは次のように語りました。「ケイトはすさまじい熱気で作品を良いものにしようとしていました。ティンホイッスルを演奏したのを覚えています。『とても美しいですね。でも、この音を吹くときにはスライドアップしてもらえますか』と言われました。本当に完璧主義者ですね。私は当時折り紙にこっていて、スタジオの中に鳥やカエルを折ったものをいくつか置いておきました。次のクリスマスには、ポストにこの日本の折り紙本が入っていました。ケイトがどこかで手に入れたみたいです。魅力的な人でした。本当に素晴らしい経験でした

愛のかたち –今日のできごと

番組「フォル・アハト」でのクラウドバスティング
番組「フォル・アハト」でのクラウドバスティング

動画の品質は非常に悪いのですが、このクリップが残ってくれているのはありがたいことです。2014年のビフォア・ザ・ドーンの公演までは、ケイトがクラウドバスティングを歌っているのを見れたのはたった2回で、そのうちの1つです。1985年9月7日、ケイトはドイツのテレビ番組フォル・アハトに出演しました。ケイト、デル・パーマー、チャーリー・モーガンが、シンプルだがとても魅力的なルーチンを実演し、傘を掲げて歩きます(ちょうど1985年にイタリアのテレビ、ファンタスティコでしたように)。

ケイトはまず一人でステージに登場し、その後デルが加わってケイトに傘を手渡し、その後チャーリーがその列に加わります。二人の男性はときどき時計を気にしたり冗談を言い合ったりしながら、ケイトが歌う音楽に合わせて揺れながら、雨が振らないかと心配して空を見上げます。その後、曲の最後の部分で3人全員が傘を差した後、突然3:43のマークで曲が急にフェードアウトされます。それでも素敵で演奏です。彼女はまた、以前のタイムカプセルでも説明したように、同じ番組で神秘の丘もデルとチャーリーの2人と演奏しています。

愛のかたち –今日の作品

katebushcollectables.comのご協力でお届けします)

愛のかたち – アルバムとシングルの楽譜

ケイトブッシュの楽譜は、アルバムやシングルのジャケットのアートワークを美しく再現(大きいA4サイズ)していて、発行数が限定されていることが多いなかなか良いコレクターズアイテムです。。ケイトの楽譜は1970年代から1980年代にかけて販売されており、愛の形のアルバムやシングルの楽譜楽譜も発刊されました。

「愛のかたち」の楽譜

「愛のかたち」の素晴らしいところは、アルバムの楽譜が12曲35ページの光沢表紙ペーパーバックとして出版されたことで、その中には16.5インチ x 23インチのフルカラーポスターも含まれていました。また、4枚のシングル、神秘の丘クラウドバスティング愛のかたち大空の楽譜も、4ページの「歌詞とコード」の楽譜として、フルカラーの表紙付きで1985年/1986年にそれぞれ発売されています。その当時、すてきなアイテムでした。

「神秘の丘」の楽譜の中身
神秘の丘の楽譜の中身
愛のかたちのアルバム楽譜に付いていたポスター
愛のかたちのアルバム楽譜に付いていたポスター

愛のかたち –今日のトリビア

今日はボーナスでちょっと珍しい作品です。さて、どういうことでしょうか。愛のかたちは、アメリカで7インチシングルとしてリリースされ、アルバムジャケットの「猟犬」のアートワークが前面と背面にフィーチャーされています。B面はアルバム未収録曲の「バーニング・ブリッジ」でした。ここまでは何も珍しいことはありませんね。でも、このシングルの米国向けプロモーションバージョンを見てみましょう。

愛のかたちUS7インチピクチャースリーブ
愛のかたちUS7インチピクチャースリーブ

このシングルは、アメリカのメディア向けにプロモーションのみ(非売品)のシングルもリリースされ、同じスリーブで、通常の愛のかたちのシングル版がA面に入っています。しかし、このアナログ盤のB面は、通常のようなバーニング・ブリッジではありません。その代わりに、完全にユニークな曲「エクステンデッド・バージョン」が入っていて通常の愛のかたちのトラックよりも40秒長いのです。

愛のかたちUSプロモ7インチ – アナログB面の「エクステンデッド・バージョン」
愛のかたちUSプロモ7インチ – アナログB面の「エクステンデッド・バージョン」

注目すべきは、これが「オルタナティブ・ミックス」ではないということです。これはケイトの新しいボーカルで、他の多くの地域で12インチアナログ盤でリリースされ、ジ・アザー・サイドのコレクション(2019年)にも収録されていました。。では、どういうものなのでしょうか。約2分22秒のところで、突然1番の最初の歌詞に戻ってしまい、「何が起こったの?」と頭がバグってしまいます。まあそういうことで、とても奇妙なものです。おそらく、その時のアメリカのラジオ向けなのでしょう。とにかく、親切な人がそのバージョンを聴けるように(そして頭を混乱させられるように)してくれました。

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