
愛のかたちの40周年を記念するために、9月は毎日1つずつタイムカプセルを作ります。この偉大な作品に関連した人、出来事、モノを、1985年から現在までいろいろ集めます。そして、今日9月16日は、アルバムのリリースからちょうど40年になります。

愛のかたち –今日の人

「Smurph, playing his guitar refrain...」ケイトのキャリア全体を通して最も一貫して一緒に仕事をする機会が多かった優秀なギタープレイヤーの一人であり、親友でもあるアラン・マーフィーは、心を締め付けるような感情的なバラード、モーメンツ・オブ・プレジャーの歌詞を書いたとき、彼女の心の中で大事な存在でした。1989年10月19日に36歳で亡くなったアランは、当時最も偉大で最も才能のあるギタリストの一人であると広く認識されていました。

アランは1979年のツアーでもケイトと一緒に仕事をし、その後1980年代のアルバム魔物語、ドリーミング、愛のかたち、センシュアル・ワールドのすべてにギターの演奏で貢献しています。ケイトとの仕事だけでなく、ゴー・ウェストやレベル42とのコラボレーションでも知られています。ケイトとの仕事について、アランは1986年にギタリスト誌に次のように語っています。「私にとって、ケイトとの仕事はすべての始まりでした。そしてそれまでと違ったのは、どう見てもブルースではなかったということです。初期には、自分でどうすればできるか分かるようなことは1つもやりませんでしたし、当時やっていたことはどれもサウンドや色の質感のようなものでした」


「愛のかたち」のアルバムでは、アランが神秘の丘、大空、魔女でギターを弾いているのを聴けます。ケイトは1984年にアルバム「愛のかたち」の制作について書いています。「その2曲ははまだ成長を続けていましたが、そのスペースはキープされていて、ギターが入るのを切望していました。アラン・マーフィーはそれまでのアルバムでも素晴らしいギターを演奏していましたが、これも例外ではありませんでした。一日中をかけて作業をしましたが、オーバーダブのたびに曲が開花する様子を聞くのはとてもエキサイティングでした。私との間には良い音楽的コミュニケーションがあって、それは自分にとっても刺激的だと思います。私たちはとても「重い」サウンドのギターが欲しかったので、良く響く部屋でアランのアンプを使ってミックスしました。ヘイドンが恐ろしいほど騒々しいギターの音を出し、アルが残りを担当しています」

「大空」についてケイトは次のように書いています。「この曲の構成はかなり変わりました。ギターはアラン・マーフィー、ベースはユースというミュージシャンの助けを借りて、曲にかなりのロックンロール感を加えました。この曲は2回大きくやり直していて、前述のプレイヤーはそこで劇的にアレンジを変えましたが、これはほとんどの曲では珍しいことです」


アランの「魔女」での壮大な演奏は、この曲の姿を大きく変えました。Kateは次のように書いています:「この曲はギタリストのアラン・マーフィーを通じて書いたものです。鍵盤楽器ではいい形にならなかったと思います。彼が作業したときはドラムトラックだけで、私はハミングでパターンを伝えようとしました。彼が出してくれた音はどれもすばらしく、私たちはその日をかけてギターを積み上げ、それからその上にボーカル、フェアライト、シーケンサーを加えていきました。ありがとう、アランさん」

アランは「大空」のビデオでケイトと楽しそうにしている姿が見られますが、1991年の「ロケットマンのビデオではケイトがアランに敬意を表しています。バンドと演奏していますが、そこにはアラン・マーフィーがいたはずの空の椅子、ギター、ろうそくが置かれ、クロージングのコーラスでアランが演奏している映像がクロスフェードします。ケイトは1991年にBBCラジオ1でこう話しています。「これはアランが参加した最後の曲のひとつです。この曲のために彼が生き続けてくれるというだけでなく、このシングルがとても好評なのを知るとすごく喜んでもらえると思うと特にうれしく感じます。そして、アランを愛していた私たち全員にとって、彼が今その一員になれるという感覚は素晴らしいものです」アランさん、美しい作品をありがとうございます。

愛のかたち –今日のできごと

ケイト・ブッシュの5枚目のスタジオ・アルバム「愛のかたち」は、ちょうど40年前の今日、1985年9月16日にリリースされました。販売的にも批評的にも大きな成功を博し、今でもときどき歴代最高のアルバムのリストや投票で、よく登場しています。当然ながら、リスナーを魅了し続け、インスピレーションを今でも与えてくれる並外れた作品です。ケイトのお気に入りのアルバムの一つでもあり、2014年のコンサートでは、アルバムのほとんどすべての曲を演奏しました。1985年後半のイギリスのTV広告があります。

EMIによるこのアルバムのマーケティングは、ケイトのリリースとしては前例のない規模でした。 UKだけでも数十万ポンドが印刷媒体やテレビでのプロモーション、バス広告、ポスター、ウィンドウディスプレイ、音楽メディアでの全面広告などに投下されました。 その効果もあり、このアルバムはUKで30万枚を超える売り上げでプラチナステータスを獲得し、 後にはUKでも国外でも100万枚以上を売り上げたと認定されています。

新聞や雑誌の広告やテレビ広告が打たれ、米国でもそれまでにない規模のプッシュで、限定盤のカラーLPやカセット、大規模な印刷媒体の広告プログラム、ポスターの大規模投下、さらにはテレビネットワークでビデオの放映などがありました。

「愛のかたち」は、アナログ盤、XDRカセット、(比較的最近の)コンパクトディスクのフォーマットでリリースされました。UKアルバムチャートでは1位を獲得し、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」をトップから引き落とし、アメリカではビルボードのアルバムチャートで30位を記録しました。2022年にはアメリカでさらに上位にランクインすることになり、その年の神秘の丘のアメリカでの成功の波に乗って12位に到達しました。いわゆるスマッシュヒットです。

愛のかたち –今日の作品

この美しい一品は、額装されサインされた限定版の「愛のかたち」アートプリントです。サイズは9インチ x 13.5インチで、2つのデザインがあり、1985年の愛のかたちの一般販売LPの挿入物として入っていた特別版アイテム注文書を通じて販売されました。販売は1,000部のみでした。価格は19.99ポンドだったので、とてもお買い得です。ケイト自身がサインしたアイテムであるため、今では多くの人が探し求めている品です。


愛のかたち –今日のトリビア
今日は手短かに。「愛のかたち」は韓国で初めてリリースされたケイト・ブッシュのアルバムでした。今はご存知ですね。タイムカプセルでは素晴らしいものに出会えます。

0 件のコメント:
コメントを投稿