さて、神秘の丘がテレビシリーズのストレンジャー・シングスに登場して以来、もはや止めることのできないほど全世界での人気が高まっている様子をなんとかまとめてみようと思います。これについての記録的なケイトのチャートポジションやデータについて、数百件もの記事や報道レポートが出ています。これらは別の投稿にまとめます。2022年6月7日（火）には、これらを箇条書きでまとめたものを冷静にお届けする予定で、それまではそっとしておきます。
- ケイトはビルボード・ホット100で初のアメリカでのトップ10ヒットを記録し 、これまで最高の8位でニューエントリーしました。彼女のこれまでのベストは、同じ曲で1985年に記録した30位でした。37年というのは、曲のデビューから米国のトップ10への初登場との間の最も長いギャップです。
- Hounds of Loveは、 ビルボード200アルバムチャートの28位に再エントリーし、Kateがこれまでで記録した米国アルバムチャートの最高位に並んでいます（レッド・シューズが1993年に28位に入りました）。
- 愛のかたちはビルボード・オルタナティブアルバムチャートのトップに立ちました。1985年にも大喜びをしていたかもしれませんが、データで言えばビルボードのアルバムチャートでの最初のナンバーワンということになります。1989年のビルボード・モダン・ロック・トラックス・チャートでもラブ・アンド・アンガーが同じランクを飾っていました。ビルボード・グローバル200では、神秘の丘が3位でニューエントリーしていますが、これは計算上のものです。いただきましょう。
- 彼女は公式のUKトップ40に8位でランクインしたいます（6つ十年代にわたって連続でトップ20に入った初の女性アーティストという記録的な成績です）。英国のミッドウィークのチャートでは、2番まで上昇しています。これは、金曜日の英国公式チャートで、さらに高いポジションに入る可能性を示しています。
- アイルランドのトップ40で10位、オーストラリアのトップ40で2位、ニュージーランドのトップ40では2位、カナダのトップ100に4位、ドイツのシングルチャートには14位で入っています。
- ケイトは、公式サイトとそれとは別のプレスリリースに、この前例のない反応についての感動をメッセージとして投稿しました。
- 現在、ケイトはSpotifyのグローバル・デイリーチャートで初めて1位に上昇しています 。これは、世界最大の音楽ストリーミングプラットフォームで、神秘の丘が他のどの曲よりもたくさんの人に聴かれていることを意味します。本当にすごい記録です。今日のチャートデータをすべてこちらにまとめておきます。さらに、18か国のSpotifyで1位に入っています（オーストラリア、ベルギー、カナダ、エストニア、アイスランド、アイルランド、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、 ニュージーランド、サウジアラビア、スロバキア、南アフリカ、スウェーデン、 スイス、UAE、英国、米国）。
- アイルランド、英国、米国、オーストラリア、カナダ、フランス、スウェーデン、ノルウェー、ルクセンブルグ、ニュージーランドのiTunesでは、引き続き1位となっています。
- Shazamアプリでは世界で最も検索された曲となっています。
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曜日が進むにつれ、さまざまなチャートを見ながら、金曜日にUKのトップ40で何位に入るか特に注目していきます。Kateの曲はBBCラジオ1の「ホット・リカレンツ」プレイリストに追加されました（彼女がBBC1のプレイリストに入ったのは1990年代以来のはずです）。神秘の丘が今、どのくらい若い層に注目しているかを示しています。ケイトがチャートに入ると通常ならBBC Radio 2の常連になりますので。
英国の報道機関もまた、ケイトの作品について解説する記事を出してこの盛り上がりに加わっています。アレクシス・ペトリディスは、ガーディアンのこの記事で「新しい聞き手がぜったい気に入るケイト・ブッシュの曲10選」を書いています。一方オブザーバーのこの記事ではケイトが時代を超えている理由について、レベッカ・ニコルソンが書いてています 。彼女は次のように書いています。「耳馴染みがあるのに改めて強さを示す曲があるとすれば、それは神秘の丘でしょう。初めてでも500回目でも、今でも聴くたびにこれは何というすごいきょくなんだと感じます。そして、もう一度聴き直します」Kateが公式サイトに自分のメッセージを投稿したときに、英国、アイルランド、その他いろいろな国のたくさんのメディアこの話を書きました。いつも興奮を呼び起こす曲です。
米国では、世界最大の音楽市場である ワーナー・レコードのラジオおよびコマース担当EVP、マイク・チェスター氏 は次のように述べています。「曲がストレンジャー・シングスに組み入れられることで、世界的な復活をとげたケイト・ブッシュは、ポップカルチャーの時代精神に改めて認められました。このエキサイティングな発見の瞬間から、あらゆるフォーマットのラジオで曲がかかるようになりました。DSPとラジオのパートナーが、このような状況に非常に好意的に対応していることを嬉しく思っています」
プライムタイマーの記事によると: 「これは、ブッシュのレコード会社が、まったく新しいヒット曲のように曲を売り出していることを意味しています。また、クラシックロックだけをかけるラジオ局ではなく、最近の曲をかける曲でのエアプレイを期待しています。これは非常にまれなことです。レーベルは、リスナーに新しい曲に集中してほしいからです。レコード会社は、「神秘の丘」を再び活性化することで、最初のヒットの波以上に聞かれることになると確信していることことが分かります」クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」やらいチェス・ブラザースの「アンチェインド・メロディ」などの歌で取ってきた戦略です。この記事ではさらにこう言っています。「何十年ものあいだオルタナティブアーティストとして愛されてきた彼女が、ハリー・スタイルズやLizzoと並んで突然主流に入りました。オルタナティブ・ロックのアーティストがホット100のトップになるだけでもすごいことですが、これほど長年経ってからトップ10に入るなどというのは全く前例のないことです」
この種の再ヒットであまりにも有名になった神秘の丘について掘り下げたマニアックな議論をお読みになりたければ、ビルボードのスタッフがこちらでいろいろ議論をしています。また、ラジオ・インサイトでのショーン・ロスによるこのブログをお勧めします。アメリカのラジオという強くフォーマット化されたメディアで、ケイトのキャリアが育った過程について説明しています。
これまでにいくつかのインタビューを行っているストレンジャー・シングスの音楽監督であるノラ・フェルダーが、あらためて ビルボードのインタビューで現在のチャートでの成功について聞かれています。「この信じられないようなケイト・ブッシュが話題になっている現象については、ええ、これって本当に起きていることなの？という感じです。ケイトの歌が番組の内容と共鳴し、いろいろな形で今の若者に響くということは期待していました。しかし正直なところ、誰がこのような輝かしいときを想像したり予見したりしたでしょうか。これはたとえば神秘の丘のような曲が時代を超えた力を備えていることを反映しているのでしょうか？そしてそれがストレンジャー・シングスのような人気番組とつながることで再生し再び受け入れられるということでしょうか。実際このシーズンとケイト・ブッシュの歌は、多くの十代の若者たちがいま持っていて、これからも続きそうな疎外感や感情的な苦闘の経験に響き合っているように思います。今週末のケイト・ブッシュのの公式メッセージは非常に新鮮に感じられました。マスコミに出ない人だという認識でしたので。また、彼女の芸術（音楽）にについての意思決定プロセス/マントラは、自らの心に従うということなのだと考えています。彼女の人生を通じてのいろいろな決断は、他の何でもなくそれによって決まっているのだと心から思います。彼女は明らかにストレンジャー・シングスが好きで、ダファー兄弟のビジョンに深い共感を持っています。このようなパワフルなメッセージに合わせて曲の使用を許してくれたのは、とても嬉しいことです。まったく新しいリスナーが彼女の曲を再体験していることを非常に嬉しく思っています。また、多くの人が自分の人生の丘を登れるような強さの源を提供できれば良いと考えています」
ネート・ロジャースによるリンガーのもう一つの すぐれた記事ではこう書いています。「チャートがより古い音楽を含むように変わってきているの考慮しても、ケイト・ブッシュの復活は驚くべきことです。『浮かんだり沈んだりする曲がいっぱいある中で、このようにチャートを記録的に駆け上がる曲もあります』とビルボードの音楽部門の責任者、ジェイソン・リプシュツ氏は説明します。ロジャーズ氏は、『神秘の丘をを取り巻く超新星のようなポップカルチャーの瞬間は、何十年も前から始まっていました』と言っています。
最後に、私たちがこのアクティビティの大バブルにいる間に、オール・オブ・イットのこちらのポッドキャストでのケイトの米国チャートへの復帰についての14分間のディスカッションをお聞きください 。
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