2022年6月14日火曜日

チャートの集計方法が変わって、ケイトが2度目のUK1位へ

写真集ケイト:インサイド・ザ・レインボウに収録のジョン・カーダー・ブッシュの写真

先週の投稿では、ACR(加速チャート比率)と呼ばれる英国のチャートルールに関する論争に触れました。これによりケイトは、先週の金曜日にイギリスのチャートで第1位に到達できませんでした(42年ぶりのファン全員での大祝賀パーティーができなくなってしまいました)。それはアラン・ジョーンズがミュージックウィークに書いた記事のために業界の注目を浴びました。すばらしいニュースがあって、ケイトのレコードレーベルが、神秘の丘についてはこの規則のリセットを要求したということです。これがリセットされると、ケイトがUKでキャリア2回目になるシングル1位を獲得する可能性がとても高くなります。

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今日の記事でBBCは、何が起こったのか、なぜこのルールが存在するのか、そしてケイトの曲の伝染性の大ヒットの場合に意図したとおりに機能しなかったのはなぜか、説明することを決めました。

「以前のトップ40は、レコードショップで購入できる曲だけで構成されており、どの販売もすべて平等でした。レコードレーベルが7インチまたはCDシングルを十分にプレスしていなかった場合には、完全にチャートに入り損ねる可能性があります。場合によっては、レコードレーベルはアルバムを買わせるようにしようとして、ヒットシングルの生産を止めたこともあります(ウェット ウェット ウェットの「愛にすべてを」やフージーズの「キリング・ミー・ソフトリー」はこの仕打ちを受けました)。しかし、ストリーミング時代には、すべての曲がいつでもどこでも利用できます。これにより、チャートに問題が生まれました。同じようにストリームをカウントすると、キラーズのMr Brightsideのような古典的な曲がトップ40に入ることはありえません。反面、エド・シーランのバッド・ハビットのような現代のヒット曲は、トップ10圏内で50週を数えています。

他のアーティストにチャンスを与え、チャートが古くならないようにするために、レコード業界は「下降の加速」と呼ばれるものを編み出しました。その作用を説明しましょう。新しいレコードは、Apple MusicやSpotify Premiumなどのサブスクリプションサービスで100回ストリーミングされた場合に「1販売」、広告収入のあるサービスでは600回ストリーミングされた場合に「1販売」を獲得します。しかし、古い曲は、200のプレミアムストリーム/1200の広告収入ストリームを獲得しないと「1販売」としてカウントされません。

現在の英国のミッドウィークチャートでは、Kateがリードしています。

先週イギリスでは、神秘の丘が最もストリーミングされた曲(250万再生以上)であるにも関わらず、ハリー・スタイルズがアズ・イット・ワズでより有利なストリーム対販売比率を得たために、1位のスポットを得るというおかしな状況になっています。今週は、ゲームのルールが平準化されました。

トップ40を監督するチャート監督委員会は、神秘の丘に対して「下降の加速」ルールを無効にしました。つまり、ハリー・スタイルズを含め、他のすべてのシングルと同じようなストリームポイントを得ることができます

この状況は珍しいものですが、前例がないわけではありません。チャートのルールでは、「標準」のストリーミング比率は、前週比で25 %売上が増加した場合に全てのシングルに適用できます。レコードレーベルは、「曲がプロモーション待ちになっている例外的な状況では」この比率について「手動リセット」を要求することもできます。これはまさにワーナーがケイト・ブッシュに対してしたことです(ピーター:BBCがレコード会社を悪者にしています)。なぜ要求が認められるのに2週間もかかったのかは明らかではありませんが(規則では1週間で十分だとされています)、1978年の嵐が丘以来初めての1位が与えられるということで、この良い感じは皆さんの認めるところでしょう。月曜日までに、ケイトはすでにスタイルズを5000販売リードしていました。このリードをひっくり返すのは難しそうです

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