UKのレコードやCDなど音楽コレクターのバイブルとも言える レコード・コレクター誌の6月号(発売中!)では、 ジェイソン・ドレーパーによるホームグラウンド・アンソロジーの 第1巻についての熱のこもった レビューを載せています。
「バ-ブーック-シュカ!
秋のハマースミスでケイトに会えるチケットを手に入れられなかった貴方。 この重量級の本を手に取ってみれば、 あまりにも引きずり込まれてしまって、そこに彼女がいても気付かないぐらいかもしれません。 ケイト・ブッシュのファンジンであるホームグラウンドを主題に まとめられた2巻同時出版されたアンソロジーの上巻ですが、 エディター陣はさまざま記事や考察、ファンの反応や読者からの手紙などを、 ケイト・ブッシュの歴史に沿いながら、この雑誌の歴史に合わせて まとめています。
1982年に創刊された ホームグラウンドは、天使と小悪魔を振り返るところから始まります。 このアルバムはエルビス・コステロやブロンディー、 バズコックスなどとチャートで競っていたのですが、パンクでもプログレでもなく、 70年台の最後を飾ったちょっとユニークな音楽でした。 嵐が丘は、ある寄稿者の15才のころの大衝撃だったそうです。 しかし、愛のかたちのころには、NMEは神秘の丘を英国の白人のアーティストが つくった最高のシングル曲だと褒め称えています。 しかし、残念なことに、あるファンは、ちょっとおもしろいけど単調なドラムのビートの 繰り返しを聞いて、全く残念だというように言っています。
これが、このアンソロジーの素晴らしいところです: ホームグラウンドのチームは、あまり編集を加えることなく、 もともとの記事に忠実な評論を作り上げました。 いろいろな意見が出ますが、1つだけ確かなことがあります。 それはここに書かれている全てがケイト・ブッシュとその音楽に対する 愛と情熱の結晶だということです。 イラストやビデオパーティーイベントのポスターの複製も ファンの美意識を捉えています。 またファンによる詩や短編も、 ウィルヘルム・ライヒのクラウドバスターの歴史など、もっと話題性で 引きつける記事の前では注意を集めにくいのですが、 見ているとケイトの音楽が熱心なファンの感動を呼んだということがよく分かります。 どこを取っても、深い伝記として意義深いのですが、 それはファンの思いの深くまで迫り、あり余るほどの 洞察をこのアーティストの作品に捧げているからに他なりません。 」
レコード・コレクターのジェイソンさんは、
ホームグラウンド・アンソロジーで私たちが目指したことを
よく理解してくれました。そして、
1980年代からずっと変わらず、この雑誌をサポートしてくれています。
ありがとうございます。
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