2025年6月30日月曜日

今年の夏にスポティファイで「夢みる兵士」が「嵐が丘」を追い抜く見込み

ケイトが2022年に神秘の丘を世界的に大ヒットさせて以来、ストリーミングとデジタルサービスには目を光らせています。そして今年の夏、世界最大の音楽ストリーミングプラットフォームであるスポティファイで、かなり予想外のことが起こる可能性があります。最もストリーミングされたケイトの曲として神秘の丘を抜くような曲はなさそうですが、日々のストリーミング回数が現在のように続けば、夢みる兵士はケイトのシグネチャーシングルである嵐が丘を8月15日に抜き、スポティファイででストリーミング回数が2番目に多い曲になる見込みです。その日の前後にストリーミング回数が2億3000万回以上になると予測しています。

このマイルストーンは、いくつかの理由で重要です。第一に、ケイトの有名なヒット曲の中で、ほんの数年前でさえ、クラウドバスティングディス・ウーマンズ・ワークバブーシュカ少年の瞳を持つ男愛のかたちぐらいの曲しか、伝統的に若年層に偏っているストリーミングサービスでさえ、世界的な人気においては嵐が丘に対抗できないだろうと考えられていました。夢みる兵士は好まれてはいましたが、ここに挙げたメガヒット曲ほどの牽引力を持っているようには見えませんでした。

ケイト・ブッシュの「夢みる兵士」がバイラルに

第二に、昨年報告したように、夢みる兵士は世界中の若者たちの想像力を捉え、TikTokインスタグラムでバイラルセンセーションを巻き起こしました。若い世代の人が、ウクライナとガザのニュースで起こっている少なくとも2つの恐ろしい世界的な紛争のことを考える中で、この歌の美しい感情に魅了されているのです。ケイトはもはや世界で知られていない存在ではなく(ストレンジャー・シングスのおかげ)、この曲での悲痛で時代を超越した歌を通して、おそらく最も効果的な方法で戦争の無益さを綴っています。

夢みる兵士現象については、ケイト自身も分かっているのだと思われます。私たちは3月のニュースで、ケイトがアニメーション映画トガリネズミの子リリースと、署名入りのサウンドウェーブアートプリントとロスト・アット・シーのアナログ盤プレゼンテーションから集められたお金で、去年だけでウォー・チャイルドのチャリティーのために50万ポンド以上を集めたと報告しました。そして、ケイトの公式フィッシュピープル・ウェブサイトのランディングページにアクセスすると、夢みる兵士のミュージックビデオが、新旧のファンのために(高品質のVimeoストリームで)堂々と紹介されていることに気づくでしょう。ケイトが1980年にドイツのロック・ポップで披露した「ミセス・モップ」のパフォーマンスも大好きです。パディ・ブッシュ、デル・パーマー、アンディ・ブライアントが兵士の姿で出演しています。

2025年6月29日日曜日

「ディス・ウーマンズ・ワーク」が映画「M3GAN/ミーガン 2.0」でフィーチャー。ケイトは収入を慈善団体に寄付。

2022年にヒットしたSFホラー映画「M3GAN/ミーガン」の続編が全世界で公開されました。「M3GAN/ミーガン 2.0」も引き続き、人工知能人形(model 3 generative androidから「M3GAN」)が自己認識を深め、人間の友達との間に入る者に対して敵対的になる物語です。前作の映画は1200万ドルという低予算に対して全世界で1億8100万ドルを売り上げ、批評家からは概して肯定的な評価を受け、ホラーとユーモアのあざといブレンドが評判でした。

「M3GAN/ミーガン 2.0」での重要な場面で、ケイトの古典的な曲「ディス/ウーマンズ/ワーク」が流れます。脚本と監督を担当したジェラード・ジョンストンは、ケイトのファンで、しばらく前からこの曲を使いたいとと考えていたということです。Forbes.comのインタビューでは、「脚本に入れてましたが、以前のドラフトでは状況が違っていて別の曲の方が良かったので、別の曲でした。前作のタイトルでミーガンにディス・ウーマンズ・ワークを歌わせることを考えましたが、その権利を取る時間がありませんでした。面白いアイデアでしたが、どうすることもできませんでした。続編でのシーンの文脈が変化して、母性に関するものになっていることに気付き、これが最も自然な曲の選択であると感じました。」

「M3GAN/ミーガン 2.0」のセットでのジェラード・ジョンストン監督

ジョンストンはケイトに個人的に手紙を書いたということですが、続けてこう言っています。「私はケイト・ブッシュの大ファンで、正直なところ、権利が得られるかどうかわからないじょうたいで、そのシーンを撮影しました。少し説得が必要でしたが、ケイトは承認するためには該当のシーンを見ないといけないと言い、結局認めてくれました。ケイトはお金を取っていません。私たちはできる限りの金額を差し出しましたが、ケイトはそれを慈善団体に渡しました。ますますファンになってしまいました。」

USAトゥデイでは問題の場面についてこう書いています。「印象的な曲がなければ、『M3GAN』映画にはならない。2023年の衝撃のヒット作では、辛辣なアンドロイドのミーガンが、孤児のキャディ(バイオレット・マグロウ)に向けてデヴィッド・ゲッタとシーアの「タイタニウム」をささやくように歌っていた。続編の『M3GAN/ミーガン 2.0』の予告編でも、同様にチャペル・ローンとブリトニー・スピアーズの印象的なメロディーが展開されている。

ミーガンは映画の登場人物ジェマに向けて『ディス・ウーマンズ・ワーク』を歌う。

この続編での一番の見せ場は、ミーガンがケイト・ブッシュの『ディス・ウーマンズ・ワーク』を歌い始めるとても重要な転換場面だろう。このぞっとするほど陽気なパフォーマンスは、幼い姪の親として欠点を心配するキャディのロボット技術者であるジェマ(アリソン・ウィリアムズ)とのミーガンとの珍しく真剣な会話の後に始まる。ミーガンは静かなポップバラードを、表向きは彼女を慰めるために、独特の不思議な感じで使っている。」「M3GAN/ミーガン 2.0」は現在世界中の映画館で上映されています。

2025年6月25日水曜日

トリビュートバンド「モーメント・オブ・プレジャー」のアビーロードでのレコーディングセッション

アビーロードでのトリビュート・バンド「モーメント・オブ・プレジャー」のレコーディング

ケイト・ブッシュのトリビュート・バンドやショーがこれまで以上に増えているのは、うれしいことです。未体験なら、ぜひ参加してみてください。会場でケイトの曲が大音量で演奏されて、観客が喜んで聴いているのは、とても良いものです。モーメンツ・オブ・プレジャーはここ数年、イギリスでファンを増やしてきていますが、ケイトのお気に入りであるアビーロード・スタジオで、特別なレコーディング・セッションをしたことを知らせてくれました。演奏したたくさんの曲の一つがウェディング・リストであるというのはなるほどで、ケイトの素晴らしい3枚目のスタジオ・アルバム「魔物語」の大部分はここで録音されているのです。バンドの紹介と今後のライブ日程は、こちらのバンドウェブサイトで確認してください。(クリップを共有してくれたバンドのマークさんに感謝します)

2025年6月16日月曜日

ケイトの短編アニメーション「トガリネズミの子」が映画館で上映

ケイトが監督した短編映画「トガリネズミの子」が、絶賛された第二次世界大戦のドイツのレジスタンス映画「ヒルデより愛を込めて」と並んで、映画館で独占上映されます。

ケイトの「トガリネズミの子」は昨年10月にオンラインで公開されていますが、爆撃された街を歩き回りながら希望を探すトガリネズミが主人公です。周囲の危険に気付かず、戦争で荒廃した巨人の国を旅します。ドローン攻撃で街が爆撃されているときに、爆発に巻き込まれて愕然としますが、そこから回復し、希望を探す旅を続けます。

このアニメーションには、ケイトの10枚目のスタジオアルバム「雪のための50の言葉」に収録されている「スノーフレーク」という曲が添えられています。

「ヒルデより愛を込めて」映画ポスター

「ヒルデより愛を込めて」はヒルデ・コッピの実話をもとにしています。1942年のベルリンで、内気なヒルデはハンスと恋に落ち、次第に「レッド・オーケストラ」として知られるようになるレジスタンスグループの一員となります。ベルリン国際映画祭でプレミア上映され批評家の称賛を受け、イギリスとアイルランドの映画館でピクチャーハウス・エンターテイメントの配給で公開されました。[ピクチャーハウスの上映予定リスト]

「ハリネズミの子」は、全てのピクチャーハウスおよびその他の映画館で「ヒルデより愛を込めて」の前に上映されます。

「トガリネズミの子」について、ケイトは次のように述べています。「2022年にウクライナで戦争が勃発したので、反戦アニメーションを制作しようと考えました。特に、戦争に巻き込まれた子どもたちに注意を集めたいと思いました。息子が子供のころに歌っていた「スノーフレーク」という歌をもとに、ストーリーボードを作りました。彼のパフォーマンスはとても感動的だと思いますし、もともとは彼が思春期に入る前の美しいボーイソプラノを留めておこうとして曲を書いたのですが、このアニメーションの文脈の中で、心に響く新しい意味を帯びてきました。

「主人公を戦争に巻き込まれた子供にしたいと思っていたので、非常にラフなストーリーボードを思いつきで作りました。最初は人間の子供にしようと思っていて、小さな女の子にしようと思っていましたが、コーカサス・ピグミー・トガリネズミという、小さくて弱々しい生き物のアイデアに決めました。人間より弱く小さい動物の方が共感が強いかもしれないと思ったのです。

「この小さなトガリネズミは、月明かりに照らされた冬の夜に戦争で荒廃した都市を旅しますが、最初は自分の周りの巨人の世界で何が起こっているのかに気づいていませんでした。ある種の精神的な存在、すなわち「希望」によって呼ばれていることに気づきます。そして希望を探し始めます。頼るべきは希望だけというときもあります」

「ハリネズミの子」と「ヒルデから愛を込めて」は6月24日火曜日にすべてのピクチャーハウスの映画館でプレビュー上映されます。

「ヒルデより愛を込めて」は6月27日金曜日からイギリスおよびアイルランドの映画館で公開されます。

2025年6月15日日曜日

サイト限定!ハワースでのブロンテ・ケイト・ブッシュのイベントのチケットを100枚無料でプレゼント。

更新:無料チケット100枚は終了しました。ケイト・ブッシュとエミリー・ブロンテの時を超えたつながりを祝うために、2025年7月27日に無料のチケット制イベントが開催され、ブロンテ牧師博物館と共同で、ブラッドフォード2025シティオブカルチャーの一部として、ハワースペニストンヒル(嵐が丘のインスピレーションとなったムーア)で、大規模な嵐が丘ダンスが行われます。

イベントには、地元の作家でDJのケイト・フォックスによる小説の朗読、オープンフィールドでアイコニックなダンスを完成させるための一連の練習セッション、そしてケイト・ブッシュのいない夜の出演で絶賛を受けたサラ・ルイーズ・ヤングによる特別パフォーマンスが行われ、ケイト・ブッシュの大ヒット曲を生で演奏します。このイベントはBBCが撮影予定です。

ムーアでのイベントの後、ブロンテ牧師博物館のパーソンズフィールドに向かい、合同ピクニックを行います。

このイベントには2つの目的があります。1つは女性の援助で、エミリー・ブロンテの小説に描かれているような虐待の影響を受けた女性を助けるのを目的にしています。全イングランドの女性とその子供のための家庭内虐待専門サービスの資金として、年間最低4億2700万ポンドの資金が必要で(ウィメンズ・エイド、2023年)、ウィメンズ・エイドのために資金を募ることで、重要な目標の達成を支援できるようになります。2つ目はストロンガー・トゥギャザー・トゥー・ストップ・カルダデール・ウィンドファームで、トップウィーゼンズとその周辺のムーアを生態系破壊から保護することを目的とした地元のキャンペーンであり、生態学的に問題の少ない地域でのウィンドファームの開発を奨励しています。

イベントは無料チケットをリリースしてから6時間で完売していますが、主催者が、katebushnews.comとHomeGroundの読者だけに特別に100枚のチケットを今日用意してくれました。


無料チケットはイベントのリンクまで:


https://www.eventbrite.co.uk/e/actually-the-most-wuthering-heights-day-ever-2025-tickets-1334673657839?aff=oddtdtcreator


[スザンヌ・トリッグス博士から情報をいただきました]

2025年6月4日水曜日

ポッドキャスト新作 - ブライアン・バス インタビュー パート3

ブライアン・バス インタビュー パート3 - 夢見る兵士のビデオの背景

新しいケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストのエピソードです。ギタリストで作曲家のブライアン・バスの、ショーンによる素晴らしいインタビューのパート3では、ケイトの1979年のツアーでの演奏、ケイトのBBCテレビスペシャルでの演奏、魔物語のアルバムのレコーディングでの深い関わり、呼吸夢見る兵士のビデオでの共演、ドリーミングのアルバムでの演奏と10ポンド紙幣が1枚のビデオへの出演、アルバム愛のかたちでのケイトとの再演について話しています。ショーンも驚くような内容の話でした。このエピソードの画像はブライアン・クローリーさんから、KBCの会報の画像はモンティさんからいただきました。もしまだお聴きでなければ、パート1パート2もお聴きください。ブライアン所属のKTブッシュ・バンドの復活ライブについては、こちらをチェックしてください。

ブライアン・バス、アラン・マーフィー、ケイト - 1979年のBBCクリスマス・スペシャル
ブライアン・バス、アラン・マーフィー、ケイト - 1979年のBBCクリスマス・スペシャル

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

ケイトとライオンハート・ツアー・バンドのブライアン・バスによるスケッチ – ケイト・ブッシュ・クラブ・マガジン第1号(1979)より
ケイトとライオンハート・ツアー・バンドのブライアン・バスによるスケッチ – ケイト・ブッシュ・クラブ・マガジン第1号(1979)より
ブライアンとケイト – 1980年のビデオ撮影
ブライアン・バスとケイト – 1980年の「呼吸」のビデオ撮影 – 写真ジョン・カーダー・ブッシュ
ブライアン・バスとケイト – 1980年の「夢見る兵士」のビデオ撮影 – 写真ジョン・カーダー・ブッシュ
ブライアン・バスとケイト – 1980年の「夢見る兵士」のビデオ撮影 – 写真ジョン・カーダー・ブッシュ
ブライアンとケイト – 1982年の「10ポンド紙幣が1枚」のビデオ撮影 – 写真ジョン・カーダー・ブッシュ
ブライアン・バスとケイト – 1982年の「10ポンド紙幣が1枚」のビデオ撮影 – 写真ジョン・カーダー・ブッシュ
デル・パーマーとブライアン・バス – ケイト・ブッシュ・クラブ・マガジン第15号(1983)より