2022年5月31日火曜日

神秘の丘がストレンジャー・シングスのおかげで世界的ヒットに

ケイト・ブッシュとストレンジャー・シングスのマックス

私が書いているのは火曜日の朝で、Netflixの番組ストレンジャー・シングスのシーズン4が上陸してからまだ4日しか経っていないのですが、ケイトの曲神秘の丘が筋書きの重要な要素として使われたのは絶大な効果をもたらしました。ケイトは現在、iTunesでは世界で第3位、グローバルSpotifyチャートでは新エントリーで13位、英国アメリカのそれぞれのiTunesチャートでは1位にランクしています。米国のiTunesストアでは、Lizzoのバイラルトラック「About Damn Time」、Harry Stylesのいたるところにある「As It Was」、新しいヒット映画トップガン マーヴェリックのサウンドトラックであるLady Gagaの「Hold My Hand」などほかの曲を抑えています。(この曲がフィーチャーされている)アルバム「愛のかたち」と「ケイト・ブッシュ・ストーリー」も、グローバルなダウンロードチャートにランクインしてきています。この番組は数千万人もの視聴者を獲得しています。これは世界でも有数の人気番組で、ダウンロード/ストリーミングの数字は前例のないものです。ケイトの象徴的な1985年のシングルが、またしても世界中で大ヒットとなりました。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストの新しいエピソードをとりあえず録音して、ケイトの曲が番組で使われたことを説明し、この番組のおかげで増えたケイトの音楽の新しいファンのために曲について説明しました。詳しくは、以下のPodcastを参照してください。ケイト(本人もこの番組のファン)はTwitterやFacebook、Instagram、Tiktokなどでトレンドになっています。こうしたソーシャルメディアプラットフォームのでは、何万ものミームや投稿、解説があり、どれもケイトの歌や、人気番組の重要なシーンの中で、女優のサディー・シンクが演じる主人公マックスの人生をどのように救ったのかなど語っています。新しい世代のケイト・ブッシュのファンが今週末以降に登場することは明らかで、これはとてもうれしいことです。

ケイト・ブッシュについて語るストレンジャー・シングスのマックスとルーカス
ケイト・ブッシュについて語るストレンジャー・シングスの登場人物、マックスとルーカス

歌はシーズン中何回かかりますが、エピソード4(タイトル「親愛なるビリー」)のクライマックスシーンでかかったのが、Kateの歌に注目と熱狂をもたらしました。バルチャーのビーティー・スクワイアス氏は、「ゴスの門番の門番は今、ケイト・ブッシュはリア充に分類するようになった」と面白がって宣言し、ケイトを「伝説の英国の歌手/アヴァンギャルドなダンスの変人/サンプリングの先駆者」と呼んでいます。あるシーンで愛のかたちのカセットテープがちらっと見えるのもすてきです。Netflixで7月1日に公開されるこのシーズン(2部構成)の拡張版の最終回では、(Kateが熱狂的に支持されたのを受けて)さらに多くのKateの曲がかかることが確認されています。エリカ・ゴンザレスはエル・マガジンに「ストレンジャー・シングス4の予期せざる人気者 ー ケイト・ブッシュ」というタイトルで、すばらしい記事を書いています。

「シーズン4のスタートでマックスは、兄弟のビリーがいなくなってしまったことの絶望とないまぜに、友人たちから感情的に阻害されるという非常に複雑な感情をコントロールしようとしているようです。「神秘の丘」はマックスと深くつながり、最終的には彼女の感情的なお守り、あるいは強さの源として機能します」とストレンジャー・シングスの音楽監督のノラ・フェルダーは説明します。「彼女の友人もすぐにこの歌がこの強力な化け物から彼女を解放する鍵であることを理解しました…クライマックスの場面では、曲のパーカッションのビートがアドレナリンを増す一方、ブッシュの抑制的なボーカルが感情的な厚みを与えます。番組のトラックの版にはまた感情の高まりをさらに大きくさせるために高まるストリングスパートを含んでいます…物語と一体になった形で特別な意味を持たなければならなかったので、この歌[の選択]にはたくさんブレーンストーミングを行いました」とフェルダーさんは語っています。「そのプロセスの中で、私が様々なアイデアを1つずつ見ていたとき、ある瞬間にこれだ!という気になったのを覚えています。「神秘の丘」が急にひらめきました。それはマックスが実際に共鳴するような曲だと思える、とても刺激的で意識をテーマにした歌でした。また、この曲には、マットとロス(・ダファー、ストレンジャー・シングスのクリエーター)が求めていた音楽的なすばらしさもあります。デュファー兄弟の心に響いたというのは、とても嬉しいことです。ケイト・ブッシュが番組のファンであり、歌を使うことを許してもらえたことに、私たちは皆感動しました」

ストレンジャー・シングスのクリエイターのダファー兄弟
ストレンジャー・シングスのクリエイターのマット・ダファーとロス・ダファー

一方、このシリーズのクリエイターであるダファー兄弟Netflixのブログのインタビュで、ケイト自身が制作中にシーンを見て、自身の音楽がどう使われるかを承認したことを明らかにしました。兄弟は彼女に非常に感謝しています。

マックスの喪失感、悲しみ、無力感のほとばしりが、今シーズンでは驚くほど感動的です。「神秘の丘」は、彼女にとってとても象徴的なテーマ曲でした。この曲を選んだ理由は何ですか?ヴェクナのトランスから人々を救うものが音楽だとしたのはなぜでしょう?

ロス:音楽は最初のシーズンでは主題ではありませんでしたが、マックスが呪いを受けることになることを知っていたので、彼女がこの呪いを破るためには何らかの方法が必要だと思いました。私たちは、昏睡状態などの状態の人々を医学的に見ていましたが、それが音楽に自然に結びついたのだと思います。音楽には、そうした緊張状態でも、人々に届く力があります。それで私たちは、「どんな曲でも、完璧な曲じゃないと」と言い出しました。完璧とはどういうことかというと、その音楽は映画的である必要がありました。なぜなら、[エピソード4の終わりに]彼女が心の層を通っているシーンだということを知っていたからです。映画的な広がりがあり、それに合わせたような曲でないとけませんでした。しかし同時に、感情をかきたてるような曲である必要があり、ケイト・ブッシュの歌詞はそれにぴったりでした。

マット:それと、頭に残るような曲ってことですね。[「神秘の丘」は]シーズンのトーンのような感じでした。そこに賭けました。不思議なことですが、ロスと私はSpotifyを見ていました。音楽監督のノラ[・フェルダー]さんが見ていましたか、彼女はどんな曲でも知っているので、それを見る必要もありませんでした。忘れもしませんが。彼女からケイト・ブッシュの「神秘の丘」がいいんじゃないかなというようなメールが来たんです。それは、私たち[私とロス]が、その話とは完全に別に、第一候補にしていた曲だったんです。それから、私たちは気が狂ったようになったんですが、どうしてかというと...

ロス:「曲が使えなかったらどうしよう?」

マット:「ケイト・ブッシュでなければなりませんでした。ケイト・ブッシュがダメだと言ったらどうしよう」なぜなら、1回流すだけのライセンスではなかったからです。「何回も掛けたいんです」という感じでした。しかし、彼女は素晴らしい人でした。私たちはシーンを送って、番組中で音楽がどのように使われているかを確認してもらいました。ケイト・ブッシュをもっと入れたいと思っていたので、何度もお聞きしました。フィナーレ[エピソード9]では、当初考えていなかったのに、編集をしていて発見したようなケイト・ブッシュの素晴らしい瞬間があります。

ロス:「ここで少しケイト・ブッシュを試してみたらどうかな」みたいな。

マット:シーケンスはとても素敵で、満足していましたが、何か少し足りませんでした。それで、「さあ、ケイトを試してみよう。ケイトがダメだったなんてことはないよね」それで、また一段階レベルが上がりました。ケイト・ブッシュにまた訪ねました。[お祈りのポーズで]私たちは彼女にシーンを送ったのですが、彼女はとても親切で、もう一度曲を使うことができました。彼女はすばらしい人です。ケイト・ブッシュの最高の瞬間と言えるでしょう。それは大きな形で戻ってきました。

エピソード4「親愛なるビリー」の監督ショーン・レビーはツイッターで、ケイトのチャートの成功に関するニュースに反応しています。

ショーンは、プールサイドでストレンジャー・シングスを見ました
ショーンは、プールでストレンジャー・シングスを見ています。

ショーンは休暇中ですが(マイクの品質はご容赦を)、ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストのエピソードをさっと録音して、驚異的に人気のあるストレンジャー・シングスに神秘の丘がフィーチャーされ、ケイトの音楽を発見した新しいファンを歓迎するという大きな成功について議論しました。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunesやその他のポッドキャストアプリ、たとえばStitcherやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

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