2012年12月31日月曜日

ケイトへの公開書簡

ホームグラウンドのように、この KateBushNews.com のサイトに読者の投稿、手紙、詩などを 載せることをしばらく検討していたのですが、 大晦日を機に1つやってみようと思います。 これは長年のファンでホームグラウンドの読者でもある 「スカイ・レディー」ことクリスティーナ・ボズウェルさんによるものです。 いつもありがとうございます。

kbnewsroses8 親友のポール・トーマスさんのABBAへの公開書簡を見て書いてみた ケイト・ブッシュさんへの手紙です。

ケイト様

最初に嵐が丘を聴いた時からずっとあなたの音楽のとりこです。 あれはたしかキャピタル・ラジオで、 あまりの衝撃で、そのときの作業の手が止まってしまいました。 「これまでずっと聴きたいと思っていたのはこれ」と思いました。

見つけられる限りの雑誌や新聞の記事を切り抜いて、スクラップブックで保存しています。 もう色あせてしまったけど、私の宝物です。 ファンになったときには、もう嵐が丘や少年の瞳のジャケット付きシングルは手に入らなかったけど、 それより後はシングルがリリースされるたびに店の開くのを待って 買ったものです。 シングルを手にするのはいつも、盤面のスクラッチメッセージをみることも含めて、 魔法のような瞬間でした。 ケイトさんの曲がリリースされるのを待つのも、 テレビの出演を見るのも、私の人生の輝きでした。

想い出。 KBCの会員証を初めて受け取ったとき(まだ持ってます)、KBC会誌の文通欄で知り合った人たち、 ピーターさんと合ってケイトさんからの彼への手紙を見せてもらってすごいと思ったことなど。 あなたに似ているってよくからかわれましたし、街で中学生とすれ違ったときに嵐が丘を歌われた こともありましたけど、いい思い出です。 生まれて初めて自分に価値があるという思いを感じました。 自分が誰か他の人に似ているというだけのことなんですが、 私の人生にとても大きな影響を与えてくれた人ですから。

今の友人はみんなあなたの音楽が好きだという共通の趣味で結ばれた人たちで、 かけがえのないすばらしい人達です。 あなたの誕生日やアルバムのリリースを祝うために集まったのは、素敵な想い出です。 ハワースでのトレッキング、誕生日やクリスマスにあのファームを訪れたこと、 素敵なご両親にお会いしたこと、ビデオ・カフェ、ビッグ・スカイの撮影への参加、 どれも特別な想い出です。

寝室の鏡の前であなたのダンスを何時間も真似してみたこと、 らいおんハートでのあなたの写真に似せようとして 髪の毛をこれでもかというほど巻いたこと。 あなたのしていたことは正に私がやりたいと思っていたこと、でも自分では 殻に閉じこもってそれができなかった。 それから何年も経ってやっと勇気を出して歌ったり曲を書いたりするようになりました。 あなたが力をくれたのです。 今は前よりは静かな人生を送られていますが、その中でもすごい音楽を聴かせてくれます。 他のだれよりも長く、私の人生に付き添ってくれています。 最後に、私はまたバンドを作って歌ってみようと思っています。 なかなか腰が重く自信もあまり持てないのですが、 あなたが成し遂げてきたことを思うと何か自信が出てきます。 あなたの存在と、すばらしい「ケイト友達」は、いつも私の人生の大事な一部分です。

ケイトさん、ありがとう。 あなたの音楽がなければ、私の人生を彩ってくれるすばらしい人達に会うこともできなかった でしょう。 そして、あなたの音楽のおかげで、創作のための努力がいかに美しいものかということも分かりましたし、 自分の世界をイメージできるようになったのです。

スカイ・レディー

0 件のコメント: