
愛のかたちの40周年を記念するために、9月は毎日1つずつタイムカプセルを作ります。この偉大な作品に関連した人、出来事、モノを、1985年から現在までいろいろ集めます。

愛のかたち ― 今日の人

ミーシャ・ヘルビューは後にマイケルと改名しましたが、ケイトと一緒に「神秘の丘」のビデオに出演したダンサーで、その見事で官能的な踊り(振り付けはダイアン・グレイ)は、以来YouTubeで何億人もの人々が楽しんでいます。「ケイトはかなり小柄で、私は身長が180センチ近くとかなり高いことが問題になりました。この身長差のために、ケイトはヘビのように私の体に巻き付くことができました。そして、非常に高くリフトできます。(…)ケイトは私生活を非常に守る人で、私もそれを尊重していましたが、ビデオのために私を招き入れてくれました。1985年、ヘルビューはウエストエンドのバーナムというサーカスショーでフルタイムで働いていました。ロンドンのダンススタジオ「パイナップル」で行われたオーディションを受けた彼女は、最初はケイト・ブッシュの曲だとは知りませんでした。「ケイトは少し隠れていました」とモジョに話しています。ケイトとミーシャの姿は、ケイトのお兄さんのジョン・カーダー・ブッシュが撮った見事な一連の写真に捉えられています。

愛のかたち ― 今日のできごと

ケイトの「神秘の丘」のビデオは、YouTubeで3億3800万回の再生回数を記録しました。2022年に「ストレンジャーシングス」でこの曲が取り上げられてから、再生回数が大量になりました。ケイトは1985年にロックラインのインタビューでビデオについて語っています。「私たちは袴を着ています。これは日本のパンツに当たります。1983の初頭に出会ったダンス教師のダイアン・グレイさんと一緒に仕事をしたのは、とても楽しいものでした。アルバムを作っている間は、ダンスを続ける時間が全くありませんでした。2つのことを同時にはできないんです。ビデオを作らなければならなくなって、1年間何もしていなかった状態から本格的なトレーニングに戻りました。ダイアンさんの振付で一緒に仕事をしたのは素晴らしい経験でした。私たちがどういう風に考えたかというと、周りにあるビデオの中にはたくさんのダンスが出ているのに、あまり真剣なダンスではないと感じたのです。そして、ちゃんとした真剣なダンスの小品を撮影しようとしていなかったので、それをやってみようと考えたのです…」
MTVでは仮面の話をしています。「それは偶然の一致でした。監督が仮面について話していて、私の方は、人々が写真の仮面を付けているセクションを撮影していました。人々が突然ダンスの場面の中を通り抜けるというのは、とても面白いアイデアだと感じました。群衆が男か女のどちらかの力であるという考えから、顔が男から女に変わります。そして自分に溺れるというアイデアです。ちょっとした仕掛けみたいなものですね」アメリカでは、オリジナルはあまりにもエロティックだと見られ、いくつかのチャンネルではBBCのテレビ番組「ウォーガン」への出演分が放送されました。
愛のかたち ― 今日の作品
(katebushcollectables.comのご協力でお届けします)
80年代半ばには、ミュージックビデオはビデオテープで配布されていました。「神秘の丘」の素敵ながらなかなか見当たらないVHSカセットのプロモーションビデオは、1曲だけのVHS PALリリースで、カスタムの写真インサート付きのプラスチックケースに入った形で配布されました。
愛のかたち ― 今日のトリビア
愛のかたちのジャケットデザインの幅の広い白いボーダーは、ジョン・カーダー・ブッシュとケイトがウィンダム・ヒル・レコードと呼ばれるレコード・レーベルに熱心になっていたことに影響を受けたものです。そのデザインの美学を愛していました。
