2021年7月30日金曜日

ケイトさんのお誕生日

ケイトさんのお誕生日、おめでとうございます! 楽しいことのたくさんある素敵な日を迎えられていることと思います。 私達からもあなたが素晴らしい音楽を届けてもらえることに感謝を捧げます。 xxx

2021年7月26日月曜日

ビル・スミス・スタジオの新作本にケイト

アントネロさんから知らせがありました: 「ケイトのレコードジャケットを表紙にフィーチャーした美しい本が発売されました。 この本は『カバー・ストーリーズ』という タイトルで、ビル・スミス・スタジオが 制作したレコードジャケットの写真が何百点も収められています。 本当に美しい本です。印刷もきれいでおすすめです。」 ありがとうございました!

この本は12インチ四方の正方形で、ビル・スミス・スタジオが制作した アルバムの写真が制作エピソードとともに収められています。 ビル・スミス・スタジオは50年にもわたって200を超えるバンドやアーティストと組んで アルバムやシングルのジャケット、CDのカバーを何百枚も制作してきました。 このデザイン事務所は1985年から1990年にかけてケイトのアルバムやシングルを制作しましたが、 シングルでは神秘の丘、クラウドバスティング、愛のかたち、大空、エクスペリメントIV、 センシュアル・ワールド、ディス・ウーマンズ・ワーク、ラブ・アンド・アンガーがあります。 アルバムでは、愛のかたち、ホールストーリー、センシュアル・ワールド、 そして1990のディス・ウーマンズ・ワークのボックス・セットがあります。 この本の注文はこちらから出来ます。

ある日の午後EMIマーケティングのスティーブ・デイヴィスから電話があって、 愛のかたちというケイト・ブッシュの次作の仕事をしたいかと聞かれました。 たしか'85年の4月か5月だったと思いますが、もう電話を受けてからずっとフル稼働でした。 コンセプトを決めるのにケイトとEMIとの会議も何回かありました。 あのプロジェクトには他のどんな仕事よりたくさんビジュアルの試作をしたと思います。 マックなんか無かったからぜんぶ手作業で、カラー写真の上に文字なんかを転写シートで 載せてました。 ケイトとの仕事はとっても楽しくて、彼女はどのプロジェクトでも全体像があらかじめ 見えていたようでした。 写真もたいていは事前に用意されていて、レイアウトや文字の字体を打ち合わせたあとは 私達に任せてもらえました。

ビル・スミス 2021

2021年7月25日日曜日

HMVのリサイクルビニールの愛のかたち限定版をファンが続々入手

Fans pick up Kate limnited vinyl at HMV stores in UK
UKのHMVの店で限定版を手に取るファンたち

好きなアーティストがずっと長い間何もリリースしていなかったりすると、 カラーアナログ盤の限定再発でも熱狂してしまいます。 昨日UKのあちこちのHMVの店で100周年記念の一連のリリースの中の1枚である 愛のかたちのアナログ限定版発売を めぐって起こった騒ぎはまさにこれでした。

全部でも1500枚限定でのプレスですので、ほとんどのお店では在庫数は限られています。 早くから並んだ人(早朝6時という人も!)は、HMVのスタッフが先着順で 並んでいた人に在庫を割り当てていったので獲得できました。 並んでも買えるのは1人1枚だけです。 このシリーズは全部で37作品がラインナップされ、ケイトのディスクはNo.4です。 このバージョンは1985年のアルバムがオリジナルで2018年のリマスター版と同じですが、 ラップについている丸いステッカーにオリジナルのアルバムと同じフォントが使われているという のも見どころです。 このアナログ盤はHMVのネット販売サイトでも午後4時から販売が始まりましたが、 瞬殺で売り切れました。直後に100枚ものディスクがeBayで高い値段をつけて出てきましたが、 このところのレコード・ストア・デイでも見られた残念な現象です。

HMV百周年記念盤の色のバリエーション

ファンやコレクターにとってこのディスクが少し特別なのは、 2舞として同じ盤が無いということです。 この模様はいろいろな種類の再生原料を使ってプレスしているために出てきます。 ファンの皆さんがそれぞれ手に入れたディスクの写真をポストしているので、 深い赤や紫、濃いグレーや薄いグレー、それ以外のいろいろな色の模様などを確認できます。 あなたは入手できましたか?

2021年7月23日金曜日

ケイトを支援したドイツのテレビスター アルフレッド・ビオレックさん亡くなる

Alfred Biolek pictured on the German Wuthering Heights 7″ sleeve

ドイツの仲間ミヒャエル・グートさんから、アルフレッド・ビオレック氏が今日87歳で 亡くなったと知らせがありました。 ケイトのキャリアで重要な役割を演じた方です。 ドイツ盤の嵐が丘のジャケットに写真が載せられていることでも分かります。 ミヒャエルさんによると、「まさにレジェンドです! ビオズ・バーンホフは アルフレッド・ビオレックがホストを務めたエンタメ番組のタイトルですが、 この番組はドイツのARDで1978年2月9日から1982年10月28日まで30回にわたって放送され、 ケルン・フレヒェン・ベンゼルラター・アイゼンバーン・ホールから生放送でした。

この番組で特集されたのは、ポップス、フォーク、前衛、現代音楽まであらゆる種類の音楽ジャンルの アーティストのパフォーマンスでした。 初回のヴィッキー・リーンドロス(風邪のため)をのぞいて、すべてのアーティストが ライブで演奏しました。

アルフレッド・ビオレックは(エディターとの共同作業で)未発掘のスターを抜群の感覚で見つけました。 その中にはスティング、ヘレン・シュナイダー、ケイト・ブッシュなどをドイツで初めて紹介したことも 含まれます。

ケイトは1978年2月9日のビオズ・バーンホフで初めてテレビ出演して、 カイトと嵐が丘を歌っています。 背景はヨークシャーの草原を表そうとしたものですが、火山もありました。」 (ミヒャエルさんより)

私の番組に出てもらいたいアーティストを探そうといろいろなレコード会社に 聞きました。 ある日ロンドンのEMIにいて、たくさんの名前を紹介されましたが、 ふとオフィスのスピーカーから柔らかに流れる声に耳を止めました。 会話をさえぎって聞くとゾクゾクしてきました。 これは誰?と聞くと売出し中の新人ですよとのこと。 そうして彼女を招こうと思いました。

アルフレッド・ビオレック

2021年7月22日木曜日

ブロンテストーンズの発案者の新しいブロンテ本についてケイトから手紙

マイケル・スチュワートは多数の賞を受賞している作家で、 サルフォードの出身ですが、1995年にヨークシャーに移り住み現在はブラッドフォードで暮らしています。 2018年にヨークシャーで彼が企画したブロンテ・ストーンのプロジェクトにケイトが 参加したのを覚えておられるでしょう。 ブロンテの生家と嵐が丘の間の風景の中に4つの石がモニュメントとして置かれ、 そこにケイト、キャロル・アン・ダフィー、ジャネット・ウィンターソン、ジャッキー・ケイの 誌が刻み込まれました。 (ブロンテ・ストーンのニュースはこちらの過去記事にあります。)

マイケルさんはウォーキング・ザ・インビジブルという新作の本を発表しましたが、 これはケイトに捧げられていて、グラツィア誌では「ブロンテの風景の中を優雅に歩く想像力にあふれた旅」と 評しています。 ケイト本人にも本を贈呈したところ、昨月本人からの手書きのメモが届いたということで たいへん喜び、ツイートには「ケイト・ブッシュから手紙をもらえるなんでめったにない」と 書き込んでいました。

この本はアマゾンUKでもUKの書店(https://uk.bookshop.org)でも購入できます。マイケルさんについては、こちらの本人のウェブサイトを御覧ください。ツイッターはこちらから フォローを。アマゾンのアフィリエイトに参加しているので、 このサイトから買ったと認定されると報酬が入ってサイトの運用費に充当できます

2021年7月21日水曜日

HMVが愛のかたちの限定アナログ盤「100周年記念版」を発表

HMV limited vinyl Hounds of Love

7月21日追記:ケイトの公式サイト にはこのレコードの詳しい情報が出ています。「再生カラービニール製で 1枚ずつ違う色になっていて2つとして同じものはありません。 さまざまな色のビニールの再生材料を使っているので、このようなユニークな模様が出来ます。」

Recycled vinyl discs

UKで音楽やビデオを扱うHMVが今月100周年を迎えるのを記念して、 1921-100周年記念版を特別盤として発表しました。 「この100年のなかで最高のアルバムやサウンドトラックを選び抜き、 それを美しい限定アナログ盤にプレスして仕上げました – HVMの店頭だけで7月24日(土)に発売になります。」

愛のかたちのアルバムは「本当の意味でユニークなアーティストによる不朽の名作」と されて1921-100周年記念版の中の1枚に選ばれ、 1500枚限定のリサイクル材料によるアナログ盤として再プレスされました。 シリーズの他のタイトルにはカラーのものもありますが、これは違うようです。 ケイトのアルバムは全部で37枚のアナログ盤シリーズの中の4番です。

HMVによるとこのレコードは先着順で販売されるようです。売り切れないうちにお近くのHMVのレコード店に お出かけくださいと言っています。 また、数はかなり限定されますが、オンラインストアでも 愛のかたち 1921-100周年記念版が7月24日の午後4時から販売されます。 同じシリーズのHMV限定アナログ盤は こちらで販売されています。

2021年7月17日土曜日

ジョー・キャシディーさんを偲んで

今週入ってきた悲しい知らせは大変なショックでした。それはベルファスト出身のシンガーソングライター、プロデューサー、作曲家、そしてフロントマンであったジョー・キャシディーさんが亡くなったという話です。 まさに昨年の秋、彼はアイ・ウォナビー・ケイト: リマスター拡張版のプロジェクトに、 バンドネームのバタフライ・チャイルドという名前でケイトのトップ・オブ・ザ・シティの とても美しいカバーバージョンを寄せていたところでした。 ご家族や近親の方々に私たちから哀悼の意をささげます。

アイ・ウォナビー・ケイトのプロデューサーでジョーさんを良く知るトーマス・ダニングさんはこう語っています:

ジョーさんは友人としても理想的な人で、とても才能があり仕事に打ち込む気前のいいミュージシャンでもありました。 彼は相手がプロのミュージシャンであってもなくても、自分で才能があると思っていてもいなくても、 たくさんの人に音楽をつくることの技術や楽しさを伝えてきた指導者ででした。 とても親切で大の動物好きだったことも、素敵なポップスやロックやオーケストラ作品の制作と同じように 印象的でした。 これから寂しくなりますが、ジョーさんの音楽への愛に触れられたことは本当にありがたいことでした。 残された最後の作品がアイ・ウォナビー・ケイトに提供された作品であったことは誇りに思いますし、 最後の "Put me up on the angels shoulders. Mmmm, Yes!" というのが まさに彼がいま在るところを示していると感じます。 私の人生の中のごほうびのような存在です。 トーマス・ダニング

ジョー・キャシディーの音楽のキャリアは3つの10年紀にまたがり、 その間にベルファストからマンチェスター、ロンドン、そしてシカゴから最後は2007にロサンジェルスへと移りました。 彼のキャリアは二様性の追求でした。自身のプロジェクトは インディーレーベルのラフトレードやH.arkに取り上げられる一方 アリスタ/BMG、Hit It!/Tommy Boy、Dedicated/BMG、RCA、ユニバーサルといった メジャーレーベルにも提供しています。 リバプール・シンフォニーやシカゴリリックオーケストラのメンバーからなる 弦楽四重奏団にも曲を書いていますし、「ベティー・ペイジ・アンセンサード」、 「スタン」、「ハリウッド」といった映画の音楽も手掛けています。 2011にはサンダンス・グランド・ジュリー・プライズの優勝作品「ウイ・リブ・イン・パブリック」や 2011のエミー賞作品「ホールド・アット・オール・コスト」にも参加しています。

彼のバンドバタフライ・チャイルドは シンフォニックなラブソングで有名ですが、バンドのアサシンズは エレクトロポップ系のダンス音楽です。どちらも熱心なファンが付いています。 さらに、大作曲家のジミー・ウェッブとグレン・キャンベルの曲のプロデュースなんてことも やっています。 アメリカとヨーロッパとの両方で演奏活動をしていて、ロラパルーザにも出ていますし、 ニューオーダーやミューズ、トラヴィス、デュラン・デュランなどのサポートもやっています。

ジョーがジャンルを超え、大陸をまたがって成功を収めたのは、 ローリング・ストーンが評するところの「シンプルなポップソングの才能」によるのだろう。 彼の曲はどれもその芯に音楽的にも物語としても心に響くメロディーがある。 ジョー・キャシディーのスタイルは、"パブで酔っ払って何かきれいなものを見たとして、 それが動くのをぼんやりと見ているというようなのが、頭の中でなっている音楽でしょう"

アイ・ウォナビー・ケイトでの自身のトップ・オブ・ザ・シティに ついてのジョーさんの言葉です:

トップ・オブ・ザ・シティにはずっと感じるところがありました。 レッド・シューズのアルバムを発売日に買って、すぐにこの曲が 特に好きになりました。 たとえばセンシャルワールドみたいな曲は完璧すぎて カバーしようとも思わないですが、 トップ・オブ・ザ・シティの場合は自分なりのアレンジをしてみて 遊んでみてもいいかなという気がしました。 最後にモリー・ブルームを出すところを含めて。 夜明け前のアルバムのライブバージョンも聞いてみて、 そこからも少しアイデアをもらってレコーディングに臨みました。 レコーディングはとても早く進みました。録音は自分だけで1日の間にすませて、 ミックスにはもう少し時間をかけましたけど。

ケイト・ブッシュはとんでもない存在です。声もダンスも、美しいしあの作曲の才は永遠でしょう。」 ジョー・キャシディー、2020

トーマスさんがこのトラックを無料ダウンロードで提供してくれています。

2021年7月13日火曜日

ジョン・カーダー・ブッシュのケイト:インサイド・ザ・レインボウが再版に

ケイトのお兄さんのジョン・カーダー・ブッシュから連絡があり、 ケイトのキャリアを写真で綴ったとても素晴らしい写真集 ケイト: インサイド・ザ・レインボウが リトル・ブラウンから再版になり、 アマゾンなどのサイトでも購入出来るように なるということです。 ここ何年かの間、中古本の市場でこの本の値段は上がり続けていましたから、 それであきらめ気分になっていた人には朗報です。 注文はAmazon UKでも出来ますし、 UKの地元の本屋さんを応援するならhttps://uk.bookshop.orgを見てみてください。

ケイト: インサイド・ザ・レインボウには過去のアルバムの撮影での未使用写真や 「ドリーミング」や「愛のかたち」のフォトセッションでの未発表写真、 そして「夢見る戦士」や「神秘の丘」などのビデオ撮影でのオフショットや 制作風景の写真などが含まれています。
そうした魅力的な写真に添えて、ジョンさんによるエッセイが2本あります。 「フロム・キャシー・トゥ・ケイト」では、兄弟で一緒に過ごした幼少期や、 ケイトのキャリア初期の目の回るような日々の出来事をあざやかに綴っています。 そして「チェイシング・ザ・ショット」では妹であるケイトを撮影したジョンさん自身の体験を 鮮明によみ上がらせます。 ケイト本人も最終的な写真の選択で協力をしています。 この本が2015年10月に出版されたときには、 500部限定で発売されたサイン入り本(3枚のアートプリント写真付き)は たちまち売り切れになってしまいました。