2012年9月19日水曜日

ワオ: ケイト・ブッシュの音楽と芸術性への賛歌

宣伝文より: 「この『ワオ』ではケイト・ブッシュ役で Maaike Breijmanを フィーチャーしますが、 この人はケイト本人と誕生日が同じで、容姿やパフォーマンス、ボーカルのスタイルも 不思議なほど似ています。 ケイト・ブッシュはもっとも象徴的でユニークな現代の英国のアーティストの1人で、 ヒット曲も嵐が丘、少年の瞳を持った男、バブーシュカ、神秘の丘など多数あります。 世界中のファンを魅了してきましたが、なんと本格的なツアーは 一度しかやっていません (1978年のツアー・オブ・ライフ)。 今回はこういった人生を変えていくような曲に新たな生命が吹き込まれるのを 目撃するチャンスです。 Maaikeがケイトの名曲を歌い、腕利きのバンドダンサーを従えてライブのステージで 数々のダンスルーチンも披露します。 そして、最新鋭のライティングとビデオも楽しめます。

いままでもMaaikeさんのことは『オランダ・ケイト』として 紹介してきましたので、 この公演が成功し、皆さんがフォローしてくれることを祈っています。

セイジ・ゲーツヘッド 2013年2月27日 7:30 pm 予約: 0191 443 4661.

2012年9月15日土曜日

マーキュリーにおける掩蔽

マーキュリー・プライズの「アルバム・オブ・ザ・イヤー」のノミネートについては、 (またしても)たくさんのメディアのコメントがありました。 大方の予想に反して、ケイトの雪のための50の言葉はノミネートされませんでした。 これに対しては、デイリー・テレグラフの アニタ・シンがコメントしています。 「今年のバークレイカード・マーキュリー・プライズの 最終リストに、プランBは含まれていましたが、 予想屋お気に入りのケイト・ブッシュは驚いたことに入っていません。 … やはりいちばんびっくりするのは、 最新アルバムの雪のための50の言葉が批評でも高評価を得たのに ケイト・ブッシュがノミネートされていないことです。」 さらにテレグラフでは、ニール・マコーミックが ケイトが入っていないのは理解できないと言っています: 「ケイト・ブッシュが見過ごされているのは、 いちばんおかしいことでしょう。 『音楽の将来』を大事にしているということもあって、 マーキュリー・プライズはベテランアーティストの扱いには気を使いながら、 新しい音を作る新人にフォーカスする傾向がありました … それにしてもマーキュリー・プライズの選考基準がびっくりするほどあいまいなのは 許せません。 ブッシュの50の言葉は、 この時代で最高レベルのオリジナルなポピュラー音楽を作る アーティストして知られる女性が作った 味わい深い奇妙さを持ったオリジナルなアルバムです。 たとえブッシュの最高の作品でないとしても (じっさいはそうだと思ってますが)、 世界中で愛される本物の天才が心をこめて制作したアルバムが、 たとえばリーズの即興音楽のシーンでスラッシュ系ジャズロックトリオのデビューが 起こした小さい波に比べれば大きな意味を持つのは当然ではないのか?

インデペンデントのアンディー・ギルは以前、ケイトが含まれるべきだという 理由を述べていました: 「マーキュリーはもう何年も、伝説の大物といった人には与えられていません。 そしてもっとも独創的で実験的なブリティッシュポップスターとして、 彼女ほどこの賞の意図するクオリティーを的確に象徴している人はいないと思います。 このコンセプトアルバムはポップス、ジャズ、クラシックの出会う点を 軸にしており、雪で覆われた大草原でまとう毛皮のコートのような 優しい暖かさに満ちています。ホリー・モリーのティム・チッピングは、 ケイトがノミネートされることを断ったのではないかと疑っています。

Entertainment.ieでは、 ジョン・バフルがアイルランドのアーティストがいないことについて こう付け加えています: 「今年のノミネートリストの特徴は、 誰が含まれているかよりも、誰が入っていないかで決まっている。 ノミネートされたアルバムはどれもそれぞれに素晴らしいものだが、 リスト全体で見ると、たとえばケイト・ブッシュのような人を入れると 感じられるような冒険心に欠けている…ガーディアンのアレクシス・パトライズも、 この賞が見落とし続けているものを指摘しています: 「ロック界の有名人というようなところを代表する人がいない。 ケイト・ブッシュがリストに入っていなかったのは予想外だった。

マーキュリー・プライズの委員長を務める社会音楽学者のサイモン・ファースは、 満足しているようです。 彼はテレグラフに対して、今年のリストは賞の歴史の中でももっともオープンで 幅広いものだと語っています。 「まず絶対というものは無かったと思います。 この世界はずっと広がっています。 どうもそれほど広くは無いようですが...

2012年9月12日水曜日

ドリーミング30周年をメディアも祝福

The Dreaming


ケイトのもっとも野心的なアルバムの30周年を迎えて、良質の記事が2つ出てきました: クワイエタスのマシュー・リンゼイの記事と LSメディアでの イアン・D・ホールの記事です。どちらも必読です。

もう一つ、KEXPシアトルのDJエル・トロが書いた 記事もありますが、 レコード倉庫からこのアルバムを引っ張りだしてきたら30年前の先輩たちがリアルタイムで書いたコメントが 付いていたという話です。