2021年3月23日火曜日

ケイトファンのジョン・ビューモントを偲んで

John Beaumont pictured up on Glastonbury Tor – photo by Geoff Boswell

ケイト・ブッシュファンで名前もよく聞いていたジョン・ビューモントさんが最近亡くなったという 悲しいニュースが飛び込んできました。 スカイ・ボズウェルさんが、友人であった彼を追悼する文章を綴ってくれました。 ジョンさんの家族とご友人に私達からもお悔やみ申し上げます。

「このしらせを受けて、とても悲しい思いです。 友人でケイト・ブッシュファンの仲間だったジョン・ビューモントさんが3月13日の土曜日に 亡くなったそうです。84才でした。 ジョンは昨年11月に転倒して足を骨折してからあまり良くありませんでした。 コロナの行動制限に我慢がならず、新鮮な空気を吸いにちょっと歩いたりしてたようです。 最期を迎えたのはリーズ病院でした。 病院で骨折から回復しつつあるときに、別の問題が現れたのです。

ジョンはよくホームグラウンドに投稿していて、1980年代、1990年代にはよくファンの集まりにも 参加していました。ハワースでのウザリング・ハイクやグラストンベリーでのケイトの誕生日の いべんとなんかもありました。 1937年の生まれで、珍しく高齢のファンではありました。 コンピューターの時代のはしごの最初の方でつまづいたのか、 IT技術を身に着けようという気はなく、インターネットの世界には登場していません。 それでも自分のやりかたで友人達と連絡をとり、やり取りを熱心にしていました。 どの手紙も手書きで、ニュースや情報、思い出などがたくさん綴られていて、 ジョン特有のユーモアのセンスが感じられました。 ときには1週間に2通の手紙を受け取ったときもありました。 電話をかけて長話をするのも好きでした。

茶目っ気があって観察が鋭く、音楽を愛する人でした。 ラジオが好きで広いジャンルの音楽を楽しんでいました。 映画、特にハマーホラーにも詳しかったです。 女優のイングリット・ピットがお好みで、ファンレターを書いたり誕生日会にでかけたりしていました。 活動的で楽しい人で、人生を存分に謳歌し、新しい人に会うのを喜んでいました。 趣味の蒸気機関が大好きでした。生涯をかけて研究をしていたので、人に教えてもらうことなど 何もないほど詳しく、自分の鉄道模型を持っていましたし、コレクターの集会にも でかけていました。 同じ趣味の人にとっては情報の宝庫だったようです。 車を運転するのは何年か前に諦めましたが、鉄道での旅行は続けていました。 現役時代はバスの運転を何年もやっていて、そのときの面白い話をいくつもしてくれたものです。 乗り物はジョンにとって大事なものでした。 行ってみたいところに連れて行ってくれる手段でもありましたし、 乗り物が動く仕組み自体が好きだったんです。

2015年には、ハワースのブラック・ブルというパブに2回も、私がケイト・ブッシュのトリビュートで 歌うのを見に来てくれました。1度は春、その次はハロウィーンです。 そのことはあまり後で話しませんでしたが、それも彼らしいところです。 あんまり私のことを自慢気に見ていたので、ある女性はジョンが私の父だと思ったみたいです。 2016年と2017には私の身に大きな変化があり、約束していたヨークシャーへの旅行は延期しました。 2018年の夏のハワースフェスティバルにも出演の予定で、ジョンとも会う約束をしていたのですが、 またも運命のいたずらでひどい喉頭炎が出たり、感染症の疲労が残ったりで、 体調をくずして旅行は出来ませんでした。 昨年の夏には北イングランドにでかけてジョンなどの友だちと絶対に会おうと 約束していたのですが、パンデミックになってしまいました。 もう彼に会うことはできないのです。

ジョンは人生を全うしましたし、家族を誇りにしていました。 何年かまえに奥さんのパットを亡くしたあともしっかりと生活を続けていました。 百科事典のようにいろんなことを知っていて、冒険や熱意を失うことは決してありませんでした。 冗談を言ったあと笑ったりすると、まるで子供のようにキラキラしていました。 まさに、少年の瞳を持った男という感じです。」

スカイ・ボズウェル 2021年3月21日

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