2019年1月11日金曜日

ミッジ・ユーロが語る「シスター・アンド・ブラザー」でのケイトのボーカル

Midge Ure and Kate 1982

クラシックポップの2019年1月号(発売中 - 詳しくはこちらのサイトで)では、スコットランドのシンガー、 ミッジ・ユーロが、 1988年のシスター・アンド・ブラザーにケイトがコーラスを付けたときの ことについて取材を受けています。 彼は1982年にはプリンセズトラスト・ロック・ギャラでのウェディング・リスト のパフォーマンスで、ピート・タウンゼント、ミック・カーン、フィル・コリンズと 並んでケイト・ブッシュとステージで共演していました。

Classic Pop January 2019 「ウルトラヴォックスを離れて初のソロアルバム、アンサーズ・トゥ・ナッシングでは とってもレアなケイト・ブッシュのゲストボーカルというのが聴けるのですが、 シスター・アンド・ブラザーで妹のパートを歌っているのです。 ミッジのアプローチを受けて、ブッシュは時間があったらボーカルを入れて送り返すと 答えたそうです。 彼はこう語っています。 『その時点では、ちょうどセンシャル・ワールドのレコーディングにかかっている ときだったので、何かしてくれるかなとも期待していませんでしたし、 何かしてくれるとしても何か月も待つことになるだろうと思っていました。 それなのに1週間もしたら電話が来て、ちょっとやってみたんだけど、スタジオに聴きに来ます?って 言われたんです。』

あまりにも彼女のボーカルが早く戻ってきたので、ミッジはブッシュの入れてくれたのは 兄の問いに答える妹の役で2~3行のものかと思っていました。 実はそうではなくて、ケイトが入れたのはエフェクト入りのマルチトラックで、 最後の方にはコーラスのセクションも入っていて、 ミッジがこれこそケイトの世界と呼ぶものでした。

それはすごいもんでした、とミッジは振り返って言います。 『ただ一つ残念なのは彼女がどんな作業で作ったか見ることができなかったことです。 』 ケイト・ブッシュのような方が心を込めて私の曲に取り組んでくれるなんて、 とんでもない光栄です。 よくできました。あなたの作文には花丸をあげましょう、と先生に言われてるみたいな感じです。 ほんとうに時間をかけてやってくれたのにはびっくりしました。」

こうやって、尊敬する人からお返しのリスペクトを受けたことで、 ミッジは自分のやっていることが正しかったんだと確信を持てたようです。 こう言っています。『ポップソングを3分に収めて作るのに一生懸命にならなくてもいいんだって ことが分かりました。だれも支持してくれなくても自分が愛する音楽を作っていけば いいということなんです。』  [クラシックポップの購読はこちらから]

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