2019年3月1日金曜日

ケイトのジ・アザーサイド曲へのコメント – エクスペリメントIVとアンダー・ザ・アイビー

The Other Sides

ケイトの4枚組のレア曲集CDジ・アザーサイド が3月8日に発売されるのに向けて、 ケイトがオフィシャルサイトでいくつかの曲を選んで、それにまつわるちょっとした話を書いています。 ロケットマン(前の記事をご覧ください)に続いて、エクスペリメントIV (この曲集には2バージョンを収録)とアンダー・ザ・アイビーを選んでいます。   

1986年のエクスペリメントIVのビデオについての ケイトのコメント:

コンピレーションのホールストーリーの追加曲として書いた曲で、シングルカットになりました。 この曲のビデオを作るということになって、ちょい役で出るだけでいいという話だったので、 すごく嬉しかったです。 曲のストーリーが映像で示すには難しいかもという曲だったので、 当時使われなくなっていた古い軍隊病院の素敵な建物で撮影をすることにしたんです。 とても大きな迷路のようなつくりの病院で、すごく長い廊下があったのもあって、 撮影にいいと思いました。 フローレンス・ナイチンゲールもその病院の設計に関わったと聞いています。 有名人として名前を貸したというのではなく、実際に病院の設計にパイオニアとして多大な貢献をしていて、 その後の病院の設計も変わったということです。

このビデオの撮影はなかなか大変なプロジェクトで、 楽な撮影ではありませんでした。 とても大きな建物で、照明も暖房もなくてじめじめしていましたので。 でも、ドーン・フレンチ、ヒュー・ローリー、ピーター・ヴォーン、リチャード・ヴァーノンといった 方々をキャストに迎え、すばらしいクルーと一緒に仕事をできるのは 夢のようでした。 その病院に一部とはいえ命を再び吹き込んだようで、奇妙で不思議な感覚がありました。 撮影からほどなく、建物はマンションに改築されています。 あの豪華な部屋には、兵士や看護婦が勝手にお茶を飲みに来たりおしゃべりに来たり しているかもしれませんね。

あのビデオのためにはレコーディングスタジオを作る必要がありました。 そこで自分のスタジオからテープレコーダーや備品を持ち出して、 ミキシングコンソールはアビーロードスタジオのご厚意で貸していただきました。 ビートルズが使ったコンソールですが、私も第二スタジオで魔物語のアルバムの 制作で使わせてもらいました。 なかなか特徴的な卓で、年代物の飛行機に乗ってたらぴったりだと思います。

撮影はたいへんでしたけど、とても楽しく、みんな一生懸命に遅くまで仕事をしてくれました。 出来上がりには満足しています。

アンダー・ザ・アイビーについてのコメント:

神秘の丘のB面用に曲を書かないといけないということになって、 この曲をあまり時間をかけずに作りました。 シンプルなピアノと歌だけの曲だったので、録音も難しくなかったです。

この曲のビデオを当時人気だったテレビ番組、ザ・チューブのためにアビーロードスタジオで撮りました。 番組のホストはジュールズ・ホランドとポーラ・イェイツで、ポーラの曲紹介がとても 心がこもっていたのを思い出します。

撮影はアビーロードの第一スタジオで行いました。大きなオーケストラや 合唱団、映画音楽なんかを録るとても広いスタジオで、 めまいがするほど天井が高いんですけど、第二スタジオで作業をしているときに、 仲のよかったエンジニアと第一スタジオの天井に遊びにいきました。 ハッチをよじ登ってキャットウォークに出ると、そこを這ってオーケストラが 下でやっているのを見たものです。 だれも二匹の悪魔がはるか頭上で雲の間をただよっているなんで 気づいてなかったでしょうね。 下を見ると怖いほどの高さで聞く音楽は天国のような響きで、 そこに行くのは大好きでした。 ハッチからバンジージャンプしたら面白いねとよく言いあってました。

このビデオが公式にリリースされるのは、最初のテレビ放送以来初めてのことです。

ジ・アザーサイドの予約は こちらからどうぞ。

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