
アイルランド音楽にとって大きな損失です。名手ドナル・ラニーは、フォーク・ミュージシャンとしてもプロデューサーとしても、アイルランド音楽界で評価された伝説的存在でしたが、本日ダブリンで癌のために亡くなりました。79歳でした。まさに音楽における伝説というべき人でした。ギターやブズーキの他、キーボードやボドランも演奏しました。プランクシティの創設メンバーであり、ボシー・バンド、ムービング・ハーツ、クールフィン、モザイク、、LAPD、アッシャーズ・アイランドといったバンドで50年以上にわたりアイルランド伝統音楽の再生の最前線に立ってきました。2025年にはRTEラジオ1フォーク賞で生涯貢献賞を受賞しました。昨年私は、彼の人生とキャリアを扱った新しい素敵なドキュメンタリー映画「イン・タイム」を見ることができました。この作品は、それ以来各所でフェスティバルを巡回しています。ドナルさんは音楽の天才ですが、とても穏やかで控えめな方でした。
ケイトとは長年にわたって共演していて、ケイトの曲「夜舞うつばめ」、「羊の夢」、「ジグ・オブ・ライフ」、「こんにちは地球」、「センシュアル・ワールド」で演奏しています。1996年発表のアルバム「コモン・グラウンド:ボイス・オブ・モダン・アイリッシュ・ミュージック」をプロデュースしており、このアルバムにはケイトが素晴らしいトラック「アイルランドの女」で参加しています。
ケイトが1984年のアイルランドへの旅について書いた文では、ドナルへの賞賛を惜しんでいません。「…とても楽しくアイルランドを見ることができました。一緒に仕事をしたリアム・オフリンは、ミュージシャンとしても人としてもすばらしい人でしたし、ドナル・ラニーは、自由なアドリブとアイデアで私たち全員を畏敬の念で満たしてくれました」
2023年にアンカット誌のインタビューでドナルは、ダブリンのウィンドミル・レーン・スタジオでケイトとナインス・ウェイブの音楽を録音したことについて語っています。「ケイトはそうしたコンセプトを何も説明しませんでした。私には分かると思われたんでしょうか。このサイドの3曲で演奏しています。ケイトから「羊の夢」の最後にホイッスルを吹いてほしいと頼まれて、3時間かけてやっとお望みのベントノートを出すことができました。楽しくできました。。リハーサルやリサーチのために私たちの世話をしてくれました。ナインス・ウェイブで、伝統音楽と激しい電子音をミックスしているのが、ケイトの探求心を示していると思います。彼女は、画家が絵の具を使うように、音楽とミュージシャンを使っていました。伝統音楽の扱いに敬意と想像力を持って臨んでくれたと思います。自分の望むものを手に入れるためにアイルランドの音楽の世界に入り込んだのは素晴らしいことでした。存分に、とても立派な作品を作り上げて発表したのですから」
2019年5月22日にダブリンで開催された国際文学祭では、シオブハン・ケインのホストでドナルとデル・パーマー(このイベントのために渡航)が登壇してケイトの作品についてのパネルディスカッションが行われました。

2人がステージ上で、ケイトとのレコーディングのことを話したり、デルがアイルランドで過ごした日々を回想したりするのを聞くことができて良かったです。明らかに、お互いに敬意を持っている様子でした。デルはイベントの後の2人の素晴らしい自撮り写真を自身のFacebookページに投稿しています。


ドナルの家族や愛する人たちに哀悼の意を表します。
P.S.私はドナルさんがいつの日かケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストに私と一緒に出てくれないかと願っていましたが、それは叶わぬことになってしまいました。2024年11月に録音したケイトとアイルランドのあれこれについてのスペシャルエピソードでは、私とアイルランドのミュージシャンであるSJマカードルが、ドナルさんについて、そして彼のケイトとの仕事についてたくさん語っています。そしてドナル自身が最近ケイトとの作品アイルランドの女について語っているのも聞くことができます。
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