2024年12月24日火曜日

ケイトがモネをテーマにしたクリスマスイブ・メッセージを発表

ファンに歓迎されるクリスマスメッセージはケイトの伝統ですが、ほぼクリスマス・イヴに届きました。多くの人が家族と過ごす準備をしている中、今日ケイトが公式サイトでクリスマスイブのメッセージを発表しています。その中では、絶賛された「トガリネズミの子」のアニメーションを作成することにつながった世界的な争いと戦争について触れながら、私たち全員にとって明るい天啓の可能性を語っています。

皆さまにモネのクリスマスイブを

トガリネズミの子のアニメーションについてとても好意的なフィードバックをいただいて、とても嬉しく思っています。ウォーチャイルドに寄付をしていただいた方々には、本当に感謝しています。そうした反応は非常に喜ばれています。

トガリネズミの子は、今年のクリスマスの朝には、特別なおいしいミミズをボウルいっぱい食べられることでしょう。

今年もまた、非常に暗いニュースが流れた年でした。ますます良くない方向に向かっているようです。

戦争はどんどん激しくなっています。私たちは可哀想な人たちがさまざまな恐怖に巻き込まれるのを見守るばかりで、その中には当然ながら子供たちもいます。

このような紛争や、私たちの周りで起こっている大きな変化について感じる心配にめをむけずにいるのは難しいですが、このクリスマスメッセージのために何かポジティブなことを見つけたいと思います。

メリー・クリスマス。一年で一番好きな日です。子供のころは、特別な気持ちがしました。クリスマスイブのにおいというのもあったように思います。炭の火の煙や湿った葉が混じって、霧雨の英国の凍った霧の中に昇っていくのです。その気になれば、クリスマスの日に再現できます。今それをやろうとしているところです。

モネの展覧会を見に行きました。2つの部屋に21枚の絵があり、どれもスモッグに煙るテムズ川が描かれています。とても雰囲気のある絵でした。どの絵もすべて同じ環境のものだという事実から、自分自身がその場所にいるような感じがします。硫黄の泥のような黄色、太陽が恋しいピンク、車にやられた緑の神秘的なスモッグに包まれて。

エーテルの渦巻くベールごしに、ぼやけた形しか見えません。雄大な橋、ぼやけた船など、本当に魅惑的な絵でした。前世紀の明けの時期のロンドンに連れて行かれるようです。

スモッグは美しく、それがなければロンドンはまったく面白くないとモネは考えていました。モネにとっては、スモッグがロンドンに魔法をかけたのです。

モネが夜明けを待って準備し、イーゼルの前に立って汚染された空気を通して覗き込みながらブツブツ言ったり咳払いをしたりして、光の美しさに思わず息をのむ姿を想像しました。

実際には、ロンドンにいたときにスケッチしたものの、仕上げはフランスに持ち帰って完成させたというのを読んで、笑ってしまいました。何ごとも、思ったようなものではないのかもしれません。太陽が恋しいピンクというのも、実際は贅沢なジヴェルニーピンクでした。

私たちは、近代性の象徴であるAIの夜明けに畏敬の念を抱いていますが、当時のモネにとって産業化が進むロンドンのスモッグは同じようなものだったのでしょうか。私たちはよく、新しい発明について想像の目を引くきらめく光だけを見ます。舞台のガーゼの後ろの背景の中に見える漠然とした、暗い奇妙な形は何でしょうか。

識別するのは難しいですが、マトリックスの映画に出てくる意図を持った遊び心のある数字が準備した人間用のポッドなのでしょうか。それとも、塗リ直したばかりの橋で、頑丈に愛情を込めて作られていて、私たちを健全な思考の新しい時代に運ぶために建てられたものなのでしょうか。

スモッグが晴れてくれば、全てが明らかになります。

メリークリスマス。皆さんにとって楽しい日になりますように。

良い年をお迎えください
ケイト

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