マーキュリー・プライズの「アルバム・オブ・ザ・イヤー」のノミネートについては、
(またしても)たくさんのメディアのコメントがありました。
大方の予想に反して、ケイトの雪のための50の言葉はノミネートされませんでした。
これに対しては、デイリー・テレグラフの
アニタ・シンがコメントしています。
「今年のバークレイカード・マーキュリー・プライズの
最終リストに、プランBは含まれていましたが、
予想屋お気に入りのケイト・ブッシュは驚いたことに入っていません。
…
やはりいちばんびっくりするのは、
最新アルバムの雪のための50の言葉が批評でも高評価を得たのに
ケイト・ブッシュがノミネートされていないことです。」
さらにテレグラフでは、ニール・マコーミックが
ケイトが入っていないのは理解できないと言っています:
「ケイト・ブッシュが見過ごされているのは、
いちばんおかしいことでしょう。
『音楽の将来』を大事にしているということもあって、
マーキュリー・プライズはベテランアーティストの扱いには気を使いながら、
新しい音を作る新人にフォーカスする傾向がありました
…
それにしてもマーキュリー・プライズの選考基準がびっくりするほどあいまいなのは
許せません。
ブッシュの50の言葉は、
この時代で最高レベルのオリジナルなポピュラー音楽を作る
アーティストして知られる女性が作った
味わい深い奇妙さを持ったオリジナルなアルバムです。
たとえブッシュの最高の作品でないとしても
(じっさいはそうだと思ってますが)、
世界中で愛される本物の天才が心をこめて制作したアルバムが、
たとえばリーズの即興音楽のシーンでスラッシュ系ジャズロックトリオのデビューが
起こした小さい波に比べれば大きな意味を持つのは当然ではないのか?」
インデペンデントのアンディー・ギルは以前、ケイトが含まれるべきだという 理由を述べていました: 「マーキュリーはもう何年も、伝説の大物といった人には与えられていません。 そしてもっとも独創的で実験的なブリティッシュポップスターとして、 彼女ほどこの賞の意図するクオリティーを的確に象徴している人はいないと思います。 このコンセプトアルバムはポップス、ジャズ、クラシックの出会う点を 軸にしており、雪で覆われた大草原でまとう毛皮のコートのような 優しい暖かさに満ちています。」 ホリー・モリーのティム・チッピングは、 ケイトがノミネートされることを断ったのではないかと疑っています。
Entertainment.ieでは、 ジョン・バフルがアイルランドのアーティストがいないことについて こう付け加えています: 「今年のノミネートリストの特徴は、 誰が含まれているかよりも、誰が入っていないかで決まっている。 ノミネートされたアルバムはどれもそれぞれに素晴らしいものだが、 リスト全体で見ると、たとえばケイト・ブッシュのような人を入れると 感じられるような冒険心に欠けている…」 ガーディアンのアレクシス・パトライズも、 この賞が見落とし続けているものを指摘しています: 「ロック界の有名人というようなところを代表する人がいない。 ケイト・ブッシュがリストに入っていなかったのは予想外だった。 」
マーキュリー・プライズの委員長を務める社会音楽学者のサイモン・ファースは、 満足しているようです。 彼はテレグラフに対して、今年のリストは賞の歴史の中でももっともオープンで 幅広いものだと語っています。 「まず絶対というものは無かったと思います。 この世界はずっと広がっています。 どうもそれほど広くは無いようですが...
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