今日のオブザーバーの日曜版では、
付録の中刷り特集でジョン・カーダー・ブッシュのケイト・ブッシュ: インサイド・ザ・レインボウ
を4ページにわたって特集しています。
詳しくはこちら。

ジョンのコメントから:
「20年にわたり妹のアーティストとしてのキャリアに付き合い、
名声を得てゆく過程を見守ってきました。
妹を写真家として撮影することになったのは偶然の成り行きでした。
ファーストアルバムの天使と小悪魔のために、
レコード会社がプロのカメラマンとのセッションをセットしたのですが、
それに怖気づいてしまったのです。
それで、ポーズや表情を試してみたいと思って、
自宅で撮影会をやってみたんです。
華奢で倒れそうなスタンドに乗った古いタングステンライトを
借りてきたんですが、
ちょっと雑にあつかうと感電で部屋の端まで飛ばされそうな感じでした。
スタジオとして使った洗濯場は、暖房もない寒い部屋でした。
背景に使ったベルベットのカーテンは母が出してくれたものです。
子供のころにケイトの写真を撮るのとそんなには変わらない感覚でした。
外では母が庭掃除をしながら鼻歌を歌ってたり、
リビングでは父がシューベルトをピアノで弾いたり、
ときどきは犬が覗きにやってきたりしました。
ケイトはカメラで撮られることについても天性の勘が働いて、
どうやったうまく撮れるかよく分かっていました。
ケイトの写真の中で特別なところがあるとすれば、
それは兄妹の関係によるものでしょう。
写真を撮影した場所も関係しているかもしれません。
ずっと住んでいた所ですから。
子供の自転車やおもちゃを隅に積み上げて、
背景の布とスタジオ用のライトの場所を確保して、
普通の部屋をスタジオにしたんです。
結局、プロの写真家になることはありませんでした。
写真と並行して、いろいろな面で彼女の仕事に
関わってきました。
ドライバー、お金の管理、ボディーガード、
エグゼクティブプロデューサー、そして時にはバックボーカリストも
務めました。
写真の世界でプロと言われるのに値するほど
精力を注ぎ込む時間は取れませんでした。
いったん作品ができると、すぐに次のプロジェクトが始まっていると
いう感じで、過去を振り返る暇はありませんでした。
」
画像をクリックすると、ケントの海辺での休日のケイトのハイレゾ写真があります:

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