2025年2月28日金曜日

新しいポッドキャスト – 写真家ガベール・デ・ルースのインタビュー

ガベール・デ・ルース

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストの今回の新しいエピソードでショーンが紹介するのは、仲間のダレル・バビッジとオランダの写真家カベール・デ・ルースの独占インタビューです。ガベールさんはヨーロッパでのケイトのカメラマンでした。1978年にケイトが撮影した写真や、多くの人の寝室の壁を飾った写真の多くは、ガベール氏が撮影したものです。今回のインタビューでは、ケイト・ブッシュや、70年代から80年代にかけてのロックやポップスターとの仕事について知ることができます。また、アムステルダムのエフテリング・スペシャルや、ツアー・オブ・ライフ・コンサートでの写真撮影など、ケイト・ブッシュとの仕事を垣間見ることができます。その他に、グレース・ジョーンズ、クイーン、アバ、デビー・ハリー、ティナ・ターナー、プリンスなど、多数のアーティストと仕事をしています。

このインタビューでは、他の著名アーティストと組んだ作品についても聞くことができます。また、15歳の時にアムステルダムのヒルトンホテルに偽のIDを持ってこっそり忍び込み、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの象徴的な写真を撮った素晴らしい話を聞くことができます。ガベール・デ・ルースさんの会話をぜひお楽しみください。(ガベールさんの写真のモンタージュはケビン・ホールさん作

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

2025年2月25日火曜日

AIと著作権に対する英国の姿勢に抗議する「サイレント」アルバムの1トラックにケイトが参加

アルバム「Is this What We Want?」のプロモーションビデオからのショットと、サイレントアルバムのトラックリスト
無音のアルバム「Is This What We Want?」のプロモーションビデオから取った画像

ケイト・ブッシュの新しいスタジオ録音が今日突然に発表に?まあ、そんなようなところです。最近のクリスマスメッセージにも見られたとおり、AI技術がもたらす課題や懸念は、最近のケイトの心に絡みついています。今日のUKタイムズ紙に発表された書簡で、英国政府のAI著作権提案に抗議する多くの著名なアーティストやライターの中にケイトも参加しています。多くのメディアが今朝の見出しでケイトの参加を取り上げている。同様のキャンペーンが、今朝のすべての主要なイギリスの新聞で「公正に!」というスローガンを掲げて人目を引く全面広告を有料で掲載しています。

今朝のイギリスの主要新聞に掲載されたキャンペーン用の有料広告

書簡にはこう書かれています。「著作権を盗むことについて、道徳的な議論も経済的な議論もなされていません。権利を奪うことは業界を荒廃させ、次世代の未来を奪うことになります」署名をしているのは、以下の各氏:サイモン・ボーフォイ、バーバラ・ブロッコリー、ケイト・ブッシュ、スチュアート・キャンプ、マシュー・ダンスター、サム・フェンダー、ヘレン・フィールディング、レイチェル・フラー、サー・スティーブン・フライ、デイヴィッド・ファーニッシュ、デイム・ピッパ・ハリス、サー・カズオ・イシグロ、サー・エルトン・ジョン、ポール・キング、サイモン・ル・ボン、デュア・リパ、アラステア・ロイド・ウェバー、ロード・ロイド・ウェバー、サー・ポール・マッカートニー、マーティン・マクドナー、サー・マイケル・モープルゴ、ルーシー・プレブル、サー・サイモン・ラトル、フィリップ・リドリー、マイケル・ローゼン、デイム・ハナ・ロスチャイルド、エド・シーラン、スティング、サー・トム・ストッパード、ピート・タウンゼント、マーク・アンソニー・ターネイジ、マシュー・ウォーチャス、ジャネット・ウィンターソン、アンドリュー・ワイリー。

このキャンペーンの一環として、「Is This What We Want?」と題された新しい「サイレント」アルバムが本日、スポティファイなどのストリーミング・プラットフォームでリリースされました。ケイトは、公式サイトでこのニュースについてのコメントを出しています。

イギリス政府の著作権法の改定に抗議するために、1000人を超えるミュージシャンが今日共同でこのアルバムをリリースしています。

このような変化が進めば、全国の音楽家たちが命を削った仕事がAI企業に無償で引き渡されることになります。私たちの誰もそれについて発言を許されていません。

イギリスには先駆的で創造性と想像力に富んだアーティストがたくさんいます。政府が今回の著作権の変更に同意する意向を示しているのは、私たちの仕事がどれだけ過小評価されているか、そしてこの国の最も重要な資産の1つである音楽に対する保護が存在していないことを示しています。

このアルバムに収録されている各トラックは、人のいない録音スタジオです。沈黙はすべてを物語っているのではないでしょうか。

このプロジェクトにトラックを提供し、抗議に参加できることを嬉しく感じています。

音楽制作者たちの心のこもった仕事を守るのに手を貸してください。私たちは皆さんのために作っているのであり、奪われて自分の敵のために使われるためではありません。

未来の音楽の中では、私たちの声は聞こえないのでしょうか。

ケイト

このアイデアを提案した英国の作曲家で元AIエグゼクティブのエド・ニュートン・レックスによると、休眠中の音楽スタジオや演奏スペースでの録音は、政府が計画を推進した場合のアーティストの生活への影響を表しているということです。著作権法の改正案によって音楽家の生計が脅かされていると警告しているのです。本日のガーディアンの記事によると、「このアルバムには12本の録音が含まれており、1,000人以上のアーティストが共同の作者としてクレジットされているが、どのサイレント・トラックにもクレジットは付与されていない。しかし、ケイト・ブッシュが12トラックのうちの1つを自身のスタジオで録音したことが分かっている。ブッシュは、未来の音楽の中では、私たちの声は聞こえないのでしょうか、と語っている」

12曲のタイトルをつなげると、次の文章になります。英国政府はAI企業の利益のための音楽の盗難を合法化してはならない。最後のサイレントトラックである12「「Companies」では、夜明けの鳥たちのコーラス、何度も聞こえる猫が喉を鳴らす音、熱いお茶を飲むような音(3分10秒のマーク)がかすかに聞こえます。これはプロジェクトにケイトが提供したものでしょうか。よく聞いて、考えてみてください。

アニー・レノックス、ケイト・ブッシュ、デイモン・アルバーン
Is this what we want? アルバムカバーのアートワーク

2024年12月24日火曜日

ケイトがモネをテーマにしたクリスマスイブ・メッセージを発表

ファンに歓迎されるクリスマスメッセージはケイトの伝統ですが、ほぼクリスマス・イヴに届きました。多くの人が家族と過ごす準備をしている中、今日ケイトが公式サイトでクリスマスイブのメッセージを発表しています。その中では、絶賛された「トガリネズミの子」のアニメーションを作成することにつながった世界的な争いと戦争について触れながら、私たち全員にとって明るい天啓の可能性を語っています。

皆さまにモネのクリスマスイブを

トガリネズミの子のアニメーションについてとても好意的なフィードバックをいただいて、とても嬉しく思っています。ウォーチャイルドに寄付をしていただいた方々には、本当に感謝しています。そうした反応は非常に喜ばれています。

トガリネズミの子は、今年のクリスマスの朝には、特別なおいしいミミズをボウルいっぱい食べられることでしょう。

今年もまた、非常に暗いニュースが流れた年でした。ますます良くない方向に向かっているようです。

戦争はどんどん激しくなっています。私たちは可哀想な人たちがさまざまな恐怖に巻き込まれるのを見守るばかりで、その中には当然ながら子供たちもいます。

このような紛争や、私たちの周りで起こっている大きな変化について感じる心配にめをむけずにいるのは難しいですが、このクリスマスメッセージのために何かポジティブなことを見つけたいと思います。

メリー・クリスマス。一年で一番好きな日です。子供のころは、特別な気持ちがしました。クリスマスイブのにおいというのもあったように思います。炭の火の煙や湿った葉が混じって、霧雨の英国の凍った霧の中に昇っていくのです。その気になれば、クリスマスの日に再現できます。今それをやろうとしているところです。

モネの展覧会を見に行きました。2つの部屋に21枚の絵があり、どれもスモッグに煙るテムズ川が描かれています。とても雰囲気のある絵でした。どの絵もすべて同じ環境のものだという事実から、自分自身がその場所にいるような感じがします。硫黄の泥のような黄色、太陽が恋しいピンク、車にやられた緑の神秘的なスモッグに包まれて。

エーテルの渦巻くベールごしに、ぼやけた形しか見えません。雄大な橋、ぼやけた船など、本当に魅惑的な絵でした。前世紀の明けの時期のロンドンに連れて行かれるようです。

スモッグは美しく、それがなければロンドンはまったく面白くないとモネは考えていました。モネにとっては、スモッグがロンドンに魔法をかけたのです。

モネが夜明けを待って準備し、イーゼルの前に立って汚染された空気を通して覗き込みながらブツブツ言ったり咳払いをしたりして、光の美しさに思わず息をのむ姿を想像しました。

実際には、ロンドンにいたときにスケッチしたものの、仕上げはフランスに持ち帰って完成させたというのを読んで、笑ってしまいました。何ごとも、思ったようなものではないのかもしれません。太陽が恋しいピンクというのも、実際は贅沢なジヴェルニーピンクでした。

私たちは、近代性の象徴であるAIの夜明けに畏敬の念を抱いていますが、当時のモネにとって産業化が進むロンドンのスモッグは同じようなものだったのでしょうか。私たちはよく、新しい発明について想像の目を引くきらめく光だけを見ます。舞台のガーゼの後ろの背景の中に見える漠然とした、暗い奇妙な形は何でしょうか。

識別するのは難しいですが、マトリックスの映画に出てくる意図を持った遊び心のある数字が準備した人間用のポッドなのでしょうか。それとも、塗リ直したばかりの橋で、頑丈に愛情を込めて作られていて、私たちを健全な思考の新しい時代に運ぶために建てられたものなのでしょうか。

スモッグが晴れてくれば、全てが明らかになります。

メリークリスマス。皆さんにとって楽しい日になりますように。

良い年をお迎えください
ケイト

2024年12月23日月曜日

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャスト – ティモラス・ビースティーズ・インタビュー

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストの新しいエピソードでは、ショーンの冬らしい紹介を受けて、ダレルがティモラス・ビースティーズのデザイン・チームのポール・シモンズと、最近の仕事である「雪のための50の言葉」のイラスト入りアナログ版、ポーラー版について会話します。年明けには、このチームの最近10年間のケイトとの仕事について、ダレルとポールが続けて会話します。皆さまが楽しいクリスマスと平和で健康的な2025年を迎えられることを祈ってます。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

2024年12月11日水曜日

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャスト – 「魔物語」のビデオ

今回のケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストの新しいエピソードでは、ブッシュ・テレグラフのポールとダレルが、ケイトの1980年のアルバム「魔物語」のビデオと映画作品に対する自分たちの最初の反応を回想しています。最終的に、ケイトはアルバムの中の半分の曲に素晴らしいビジュアルを作成していますが、当時の他の作品とは大きく異なる独特なものでした。また、ケイト・ブッシュ・クラブのニュースレターから、呼吸ディーリアス夢みる兵士についてのケイトとパディの言葉も聞くことができます。ポール(イギリス在住)とダレル(現在アメリカ在住)は、過去一緒にレコードショップを訪問したことや、「Never for Ever」のシングルそれぞれのアートワークや写真に対する反応について他愛のない話をしています。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

2024年12月6日金曜日

ミュージシャンのレス・ジュライがデル・パーマーの未発表曲を公表

デル・パーマー

アメリカのミュージシャンであるレス・ジュライさんから連絡があり、亡くなったことが非常に惜しまれるデル・パーマーの未発表の曲、マグノリア・ロードについて知らせてくれました。レスさんはは次のように書ています。「ご存知ではないかもしれませんが、デルさんのCD、ポイント・オブ・セーフ・リターンの制作に参加していました。Facebookで知り合って、デルさんは私のケイト・トリビュート(こちらを参照)を気に入ってくれてましたが、私がトランペット奏者であることは意識されていませんでした。この曲のためにホーンのアレンジをして、マイルス・デイビスの「スケッチ・オブ・スペイン」のような雰囲気にしてみました。残念ながら、スタジオの浸水のために、私が演奏した「マグノリア・ロード」の曲はレコードに入りませんでした。受け取ったメールで何が起こったのかを説明してくれました。そして、私の演奏がすばらしいと思うので、いつか世界に向けて発表しようと思うといってくれました。この曲を使って、トリビュートとして写真を使ったビデオスライドショーを作りました。これは、まだ誰も聞いたことのないデル・パーマーさんの曲です

デルの声を聞けるのはうれしいことです。ありがとうございます。レスさんのFacebookページはこちら、インスタグラムはこちらです。

レス・ジュライが作品についてケイトから受け取ったメモ

2024年12月4日水曜日

新しいポッドキャスト・エピソード – レア・カルドスに「愛のかたち」の本についてインタビュー

リア・カルドスのポッドキャスト・インタビュー

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストのこの新しいエピソードでは、愛のかたちの著者であるレア・カルドスにショーンがインタビューします。この本は絶賛された33 1/3シリーズの中の1冊で、音楽の歴史に残る重要アルバムについて解説するものです。レアさんはミュージシャンであり、ロンドンのキングストン大学で音楽の上級講師を務め、同大学のヴィスコンティ・スタジオの共同創設者(プロデューサーのトニー・ヴィスコンティとともに)であり、「ブラックスター・セオリー:デヴィッド・ボウイの最後の作品」の著者でもあります。ケイトの5枚目のスタジオ・アルバムを出版社に売り込んだ経緯、パンデミックから抜け出す中で本を書いた経験、このような小さな本を制作することの難しさ、ケイトの先駆的なプロダクションとキャリアの壁を打ち破る業績を強調することがなぜ彼女にとって重要であったかなどについて話した、とても楽しい会話でした。お知り合いのケイト・ブッシュのファンに向けた完璧なクリスマスプレゼントとして、この素敵な小さい本を推薦します。

この回でも話題になっている、リアの楽しい本のプロモーションビデオ

この回でも話題になっている、1985年/1986年にケイトが何度も着用していたレキシー・ディックのオリジナルドラゴンイヤリング

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。