2024年11月8日金曜日

ケイトの「愛のかたち」特別版がグラミー賞2部門にノミネート

愛のかたち - バスカビル版 - 見開きジャケット内側の点滅するLEDライト
バスカビル版 - 見開きジャケット内側の点滅するLEDライト

ケイトが新しいアルバムのアイデアを練っていることを認めたのがすでに話題になっている中、ケイトと息子のアルバート・マッキントッシュが来年の第67回米国グラミー賞にアートディレクターとして2つの部門でノミネートされたことが発表されました。2023年に発表した「愛のかたち」の特別版で、バスカビル版最優秀レコーディング・パッケージ賞にノミネートされ、ロスト・アット・シー・ボックスのアート・ピース(同じく「愛のかたち」のエディション)は最優秀ボックスまたはスペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ賞にノミネートされました。これらのリリースについての詳細は、こちらのオリジナルのニュース項目で読むことができます。ケイトとアルバート、そしてチームの皆さん、おめでとうございます。きっとお喜びのことと思います。受賞者は、2025年2月2日にロサンゼルスで開催されるグラミー賞受賞セレモニーの当日に発表されます。

第67回グラミー賞 2025年2月2日

グラミー賞は、アメリカ合衆国のレコーディング・アカデミーによって、音楽業界における顕著な業績に対して毎年授与される賞です。当初は、トロフィーに金色の蓄音機が描かれていることから、グラモフォン賞と呼ばれていました。音楽のさまざまジャンルだけでなく、レコードパッケージ、歴史的な録音、制作、エンジニアリング、作曲、編曲などについえ、94もののカテゴリーがあります。このあたりのどちらかといえばきらびやかではないグラミー賞トロフィーのほとんどは、最も人気のある「一般部門」のポップカテゴリで占められるライブショーであるグラミー賞のテレビ放送に先立って、当日午後に事前に放送される「プレミアセレモニー」で授与されます。これまでもケイトは、1988年に最優秀コンセプト・ミュージック・ビデオ賞に愛のかたち、1991年には最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞にセンシャル・ワールド、1996年に最優秀ミュージックフィルム賞にライン・クロス・カーブでノミネートされています。

注目すべきは、アメリカでのケイトの経歴と地位について言うと、ほぼ30年ぶりにグラミー賞にノミネートされたことであり、フォーブス誌も「明らかに、レコーディングアカデミーの選者が、彼女の作品と才能を認めようとしたようだ」と評しています。ケイトが2022年にアメリカでチャートでこれまでで最大の成功を収めたことと、昨年ロックの殿堂入りを果たしたことに続くできごとです。フォーブスはまた、ケイトはこの2つの部門で厳しい競争に直面するだろうが、「両方の賞ではないにしても、1つでは有力な候補と見なされるだろう」と書いています。彼女は、グラミー賞を受賞したことがなく、その遺産が長年にわたって成長している多くのアーティストの一人です。

2025年のグラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞のノミネート
ケイトと息子のアルバートを含む2025年の候補者

ティモラス・ビースティーズのアートワークで飾られた愛のかたちバスカヴィル版は、ケイトとチームがプロジェクトのために特別に開発・製造した太陽電池LEDライト付きの初めてレコードとしての革新性で有名でした。回路基板は、このパッケージ専用に設計されており、標準的な見開きジャケットの標準的な厚さに収まるようになっています。このリリースには、ケイトが監督・脚本を担当したクラウド場スティングをテーマにした特別な短編フィルムが付属しています。グラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞の歴史と基準についての詳細はこちら

ロスト・アット・シーのボックス
ロスト・アット・シーのボックス – グラミー賞ノミネートのパッケージ
2025年グラミー賞の最優秀ボックスまたはスペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ賞のノミネート
ケイトと息子のアルバートを含む2025年の候補者

一方ケイトは、ロスト・アット・シー・ボックスのアートワークの販売ごとにウォーチャイルドに寄付を行っており、このチャリティには最近ではケイトの美しいトガリネズミの子のアニメーションのリリースでも支援しています。ロスト・アット・シー・ボックスの中には、2枚のアナログレコードが入っていて、白いアナログ盤の溝のない方の面にUVプリントされています。ケイトは去年こう言っています。「アルバムと壁に掛けられるアートワークのハイブリッドを作ろうと考えました。オークションでチャリティのウォー・チャイルドのためにデザインした作品をもとにしています」 グラミー賞の最優秀ボックスまたはスペシャル・リミテッド・エディション・パッケージ賞の歴史と基準についてはこちら。

2024年11月5日火曜日

新しいポッドキャスト ー スチュワート・エイヴォン・アーノルドのインタビュー


ショーンが紹介するのは、ブッシュ・テレグラフによる、ケイトの長年のダンスでの共演者のスチュワート・エイヴォン・アーノルドの新しい独占インタビューです。スチュワート氏はポールとダレルに、初めてケイトと共演した1979年のツアー・オブ・ライフの話をしてくれました。ゲイリー・ハーストとともに、ケイトの「天使と小悪魔」「ライオンハート」「魔物語」の曲の多くでケイトとダンスをしました。スチュワート氏のケイトとの仕事は、「ライン・クロス・カーブ」収録の「ラバーバンド・ガール」まで何年にもわたり多くのアルバムで続きました。ケイトとの特別なコラボレーションの回想を聴けるのは素晴らしいことで、ケイトの映像作品集について新しい発見があります。また、「呼吸」、「サット・イン・ユア・ラップ」、「ラブ・アンド・アンガー」などのビデオでの仕事についても聞くことができます。

スチュワートとケイト、1993年 - 撮影:ジョン・カーダー・ブッシュ
スチュワートとケイト、1993年 - 撮影:ジョン・カーダー・ブッシュ

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

2024年11月1日金曜日

「トガリネズミの子」のTシャツとポーラー版のクリスマスカード

「トガリネズミの子」Tシャツとバックの歌詞プリント

ケイトの公式サイトでは、トガリネズミの子のTシャツ予約注文できるようになりました。フロントにハリネズミの子のイラスト、バックには次の歌詞があしらわれています。「THE WORLD IS SO LOUD, KEEP FALLING, I’LL FIND YOU」

ポーラーエディションのクリスマスカードと封筒

またポーラー版のクリスマスカードの5枚組パックも買えるようになっていて、こちらは雪のための50の言葉のイラスト付き再発盤の裏ジャケットのアートワークをフィーチャーして、飾り付きの封筒も付いています。

ポーラー版クリスマスカード(表)

2024年10月28日月曜日

ポッドキャスト「トガリネズミの子」ミニソードがオンラインに

ショーンがメインで、突然登場したケイトの美しい短編アニメーション、トガリネズミの子についての短いミニエピソードを録りました。音質が悪くて申し訳ありません。自宅から離れていて、いつものセットアップが使えませんでした。トリスタンさんが制作サポートしてくれました。また、BBCラジオ4の番組「トゥデイ」でのケイトのインタビューもフルで収録されています。

ケイト・ブッシュ・ファン・ポッドキャストはiTunes、Audible、Spotify、その他のポッドキャストアプリ、たとえばPodcast AddictやTunein、あるいは下のSoundcloudからも聴けます。

雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコードが発表に

雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード

ケイトは今朝、愛のかたち(バスカビル版)とドリーミング(脱出王版)に続く、イラスト入りの再発盤シリーズの第3弾を発表しました。「雪のための50の言葉」(ポーラー版)は、予約受付を開始していて、11月15日にオンラインおよび店頭で、180gのアナログ盤ダブルアルバムとして発売されます。この作品もティモラス・ビースティーズがイラストを担当し、フィッシュピープルがデザインしていて、見開きのジャケット、テキストがエンボス加工された金属色のベルト、スリーブとステッカーがセットになっています。各レコードには、特別な雪の結晶のデザインのクリスマスカードも付属しています。ポッツォーリで印刷され、盤はケイトとジェームズ・ガスリーによる2018年のリマスターをバーニー・グルンドマンがカットした新しいラッカー盤から、レコード・インダストリーで黒ビニールでプレスされています。ケイトのサイトのhttps://music.katebush.com/buy/50-words-for-snow-polar-edition/予約注文できます。また、地元のレコード店で、予約注文をお願いすることもできます。

更新:言語学者の友人であるトリスタンさんのおかげで、ポーラー版の「ベルト」に入っているイヌクティトゥット語(カナダの主要なイヌイット語の1つ)を解読してもらえました。次のように読めるということです。ᐸᐃᐱᑎ ᐅᖃᐅᓲᑦ ᐊᐳᑎᒧᑦこれはパイピティ ウクァウスート アプティムートと発音し、大まかには「雪のための50の言葉」という意味です。さらに、ケイトのフルネームがイヌクティトゥット語ではᑲᐃᑦ ᐳᔅとなり、バンドの反対側に入っています。これで分かりました。

雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
ポーラー版アナログ盤パッケージの裏ジャケット
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
雪のための50の言葉 イラスト付きポーラー版のアナログ・レコード
50 Words For Snow illustrated Polar Edition vinyl

2024年10月25日金曜日

ウォー・チャイルドの資金支援のための新しい短編ビデオ「トガリネズミの子」。「スノーフレーク」シングルリリース。ケイトが新しい音楽を制作予定!

「トガリネズミの子」アニメーションのスチル

今朝、素晴らしいニュースがありました。ケイトはBBCのラジオ4の番組「トゥデイ」でエマ・バーネットのインタビュー(こちらから追っかけ再生できます)を受けて、戦争の被害を受けた子供たちのために資金を集める目的で脚本監督した新しい短編ビデオの公開について発表しました。新しいアルバムを作る考えについても語っています。白黒の4分間のアニメーショントガリネズミの子は2011年発表の曲スノーフレークの短縮版で、チャリティーの「ウォー・チャイルド」のための資金を集め意識を高めることを目的としています。(ケイトの公式サイトで必ずトガリネズミの子のストーリーを必ず読んでください)。

今日、ケイトの公式サイトで「トガリネズミの子」が公開されました。視聴は無料ですが、ケイトから視聴者に向けて、紛争に巻き込まれている子供たちを支援する団体を支援することが奨励されています。ケイトは次のように述べています。「この動画を見た方は、『ウォー・チャイルド』やその他の戦争下の子どもたちを支援する慈善団体に寄付をお願いします」ウォー・チャイルドはこちらのサイトで寄付を受け付けています。ケイトがイラストレーターのジム・ケイと共に制作した短編動画は、部分的には2022年2月のロシアのウクライナ侵攻に触発されたものです。「この作品には数年前から取り組み始めました、ウクライナ戦争が勃発してから間もないころで、誰にとっても非常にショックな出来事だったと思います」とケイトは話しています。

アーティストのジム・ケイによる「トガリネズミの子」の初期のコンセプトスケッチ

「これまでは長い平和な時期が続いていたということになります。もともと女の子が主人公の短編のアニメーションを作りたいと思っていました。実際に子どもたちが戦争に巻き込まれているのです。子供たちにとってどれほど恐ろしいことかに、注意を呼びたかったのです。

「そこで、あるストーリーボードのアイデアを思いついたのですが、実際には、人間よりも生き物の方が共感できるのではないかと感じました。そうして、小さなトガリネズミの子にすることを思いつきました」紛争が子どもに与える影響について振り返って、次のように述べています。「戦争は誰にとっても恐ろしいものですが、そうした状況では非常に頼りなく感じるので民間人にとっては特に恐怖が強いものです。子供にとっては、どれほど恐ろしいものであるか、想像もつきません」

スノーフレークのラジオエディットは、デジタルシングルとしてリリースされています。

ケイトは次のように付け加えています。「私たちは皆、非常に困難な時期を過ごしてきたと思います。私たちが生きているのは暗い時代で、程度は違っても誰もが疲弊していると思います。パンデミックを経験したことは大きなショックでしたし、その闘いが終わったら、なんらかの普通の生活に移れると感じていたと思います。しかし、現実には次から次へと事変が起こり、休みなく前よりも大きい戦争が起こっているように思います」イギリスのガーディアン紙はすでにケイトのアニメーション動画に5つ星の評価を与えています。「...この衝撃的な動画を見れば、子どもたちに対しての戦争の暴力を思って泣いてしまいます」また、アニメーション「トガリネズミの子」のコンセプトアーティストであるジム・ケイは、自身の公式サイトでケイトとの仕事について書いています。

ウォー・チャイルドはこちらのサイトで寄付を受け入れています

次のアルバムについて、ケイトは新しい音楽の制作を始めることについて「とても前向き」であると付け加えています。BBCラジオ4の番組「トゥデイ」で次のように語って、追求したい「アイデアはたくさんある」と語っています。「久しぶりですが、あのクリエイティブな空間に戻るのを本当に楽しみにしています」BBレポート

短編動画を予告する昨夜のケイトのサイトのスプラッシュページ
友人のファン、トーマス・ダニングさんの腕のタトゥー。お母さん手書きの歌詞です。今回のニュースで、とても喜んでいるようです。

2022年にウクライナで戦争が勃発したので、反戦アニメーションを制作しようと考えました。特に、戦争に巻き込まれた子どもたちに注意を集めたいと思いました。

息子が子供のころに歌っていた「スノーフレーク」という歌をもとに、ストーリーボードを作りました。彼のパフォーマンスは非常に感動的だと思いますし、もともとは彼が思春期に入る前の美しいボーイソプラノを留めておこうとして曲を書いたのですが、このアニメーションの文脈の中で、心に響く新しい意味を帯びてきました。

主人公を戦争に巻き込まれた子供にしたいと思っていたので、非常にラフなストーリーボードを思いつきで作りました。

最初は人間の子供、小さな女の子にしようと思っていたのです。コーカサスコビトトガリネズミ(ウクライナに棲息するトガリネズミ)にするというアイデアに落ち着きました。小さくて頼りない小さな生き物です。人間より弱く小さい動物の方が共感が強いかもしれないと思いました。

この小さなトガリネズミは、月明かりに照らされた冬の夜に戦争で荒廃した都市を旅しますが、最初は自分の周りの巨人の世界で何が起こっているのかに気づいていませんでした。ある種の精神的な存在、すなわち「希望」によって呼ばれていることに気づきます。

そして希望を探し始めます。頼るべきは希望だけというときもあります。

ウォー・チャイルドはこちらのサイトで寄付を受け入れています(そして、ぜひケイトの公式サイトトガリネズミの子とその制作に関与した才能ある人々についてのストーリーをお読みください)

2024年10月16日水曜日

映画「ザ・レジェンド・オブ・オチ」の予告編で、愛のかたちのTOTEMリミックスが使用

映画「ザ・レジェンド・オブ・オチ」の予告編で、ケイトの曲「愛のかたち」のTOTEMリミックスバージョンがフィーチャーされていて、とてもいい感じです。クリップの開始15秒後には「猟犬」のボー辛いぜーションが始まりますが、その後でドラムとオーケストレーションで盛り上がる中、1985年のシングルでのケイトの実際のボーカルがトレーラーの中で聴こえます。TOTEM(パトリック・ブッカマンとデビッド・ジェームズ)は、2022年に放送されたテレビシリーズ「ストレンジャー・シングス」の 神秘の丘の印象的なリミックスも担当しており、ケイトは明らかにその仕事を評価しているようです。

ケイトがこの映画に魅了された理由がわかる気がしますし、「ストレンジャー・シングス」出演の子役も1人も出演しています。「ザ・レジェンド・オブ・オチ」は、イザイア・サクソンが脚本と監督を担当したアメリカのファンタジー・アドベンチャー映画で、長編映画デビュー作になります。ウィレム・デフォー、エミリー・ワトソン、フィン・ヴォルフハルト、ヘレナ・ゼンゲルが出演しています。A24配給で2025年2月28日に公開される予定です。この曲が映画のサウンドトラック(作曲家デビッド・ロングストレスが担当)に使用されるかどうかは分かっていませんが、この魅力的な映画の宣伝にケイトの有名な曲が使われているのは素晴らしいことです。予告編の音楽は作曲家のアーザイン・バルパイン(別名フレデリック・ロイド)との共同作曲でもありました。

映画会社A24のサイトで、ストーリーがこのように紹介されています。「人里離れた北の村で、幼い少女ユリは、夜は外に出ないように、そして森に隠れて棲んでいる生き物オチに気をつけるように言われて育ちました。オチの赤ちゃんが群れから離れてしまったとき、ユリは家族と再会させようとして一生の冒険に乗り出します